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おっちょこちょいのかよちゃん
106 クリスマス・イブの乱
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ード》を振りかざす。檻は壊れた。
「濃藤、その刀は?」
「ああ、三穂津姫から貰ったんだ。自分や相手の運命を決める剣なんだ」
「そうか」
「お兄ちゃん、凄い・・・!!」
 かよ子は感心した。
「分かれて戦ったほうがいいな」
「ほう、まあいい。杖も護符もあるならこっちは一石二鳥だぜ!」
「さ、させないよ・・・!!」
 かよ子はおっちょこちょいをしないようにと気を付けた。
「さりちゃん、かよちゃん、奏子ちゃん、俺、長山君、冬田さんで岡本を相手にしよう!『次郎長』の皆とまるちゃんのお姉さん、杉山君のお姉さんでバーシムを、『義元』の皆と濃藤、北勢田でサラーハを相手だ!」
「ええ!?私、大野君と戦いたあい!」
 冬田が異議を唱えた。
「こんな時に我儘言ってんじゃねえ!俺と来い!!」
「嫌だあ!!」
 冬田は泣き喚いた。
「健ちゃん、行かせてあげたら?」
 叔母が進言する。
「仕方ありませんね、勝手にしろ!ただし、大野君達の足引っ張んなよ!」
「はあい!」
 冬田は泣き止むと急に嬉しくなった。
「かよちゃん、羽根を出して飛んでくれ!」
「うん!」
 かよ子は羽根を出して飛んだ。
「長山君は何か道具を貰ったのかい?」
「うん、この神通力の眼鏡を貰ったんだ!」
「よし、それを使ってくれ!」
「うん!」
 長山は岡本の攻撃を見通した。そして植物を出して使う攻撃、だが、かよ子の杖やさりの護符の攻撃が通用せず、怖気させる事も読み取った。
「お兄さん、相手は何か攻撃が通用しないみたい」
「何!?」
「俺の攻撃なめんなよ」
 岡本が攻撃してくる。尖った木の枝を出して攻撃してくる。
「かよ子、あの枝に杖を向けるのよ」
「うん!」
 かよ子は本の内容を思い出した。

【木の枝、針、棘などに杖を向けると針を発射する能力を得られる】

 かよ子は木の枝に杖を向ける。そして三河口が前に出て武装の能力(ちから)で無効化する。奏子も羽衣で防ぐ。そしてかよ子は杖を木の枝に向ける。
「行け、針!」
 かよ子は針を岡本に向けた。だが、撥ね返された。
「ハハハ、そんな物が聞くか!」
「ど、どうして・・・!?」
「お前もまさか、武装の能力(ちから)を・・・!!」
「はあ、お前、文化祭で西川と義昭に利用されたのに気づいてないのか?」
「何!?」
 三河口は思い出した。確か札幌に住むありが東京にいる杯の所持者の援護に行った時、そこで戦った赤軍の人間は自分の能力(ちから)を複製した機械を使ってありとその旦那を苦しめたとか。
(あの文化祭で西川達はどさくさに紛れて俺の能力(ちから)を複製したのか!!)
 三河口はこうなったらと思い、玉砕覚悟で岡本に飛び込んだ。
「てめえ!!」

 一方、バーシムと対峙している杉山達
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