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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
約束と町興しと大事なランタン
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実は観光も視野に入れようかなーなんて思っててさ。」

相談がある。
皿洗いの最中オーナーさんにそう言われ、話を聞いてみればこの町をより良いものにしたいとの事だ。
その為に、町興しをするとのこと。

「なんでそんなめんどくせーものを…。」
「折角だからね。他の町だって色んな特徴があったりするんだ。だったらここもそういうの見つけてみようって。」

特徴がないのが特徴ってのは…だめですかね?

「そこを探偵さんの手腕でこう…なんとかできない?」
「いや、俺探偵なんで。町興しなんてわかんないんで。」

やだよそんなめんどくさいの。
ただでさえ明日めんどくせーイベント控えてんだぞ。
休ませろ、俺ここんとこ働き詰めなんだぞ。

「頼むよ!マキさんも喜ぶよ!」
「あ、俺そいつもう嫌いなんで。」

数ヶ月前なら、それで引き受けてたかもな。

「人が来れば、依頼も増えるよ?」
「今一番欲しいのは金じゃなく休暇なんで。」
「うーん…困ったなぁ。」

頭を抱えるオーナーさん。
いいぞ、そのまま他所の人に頼んでくれ。

「わかった。やろう。」
「…え?」

そんな中、第三者の声が響いた。
そこに現れたのは誰かと思えば

「大和じゃん…。」

竜胆大和。
そしてそのサーヴァントの武蔵だ。

「あなたは…?」
「しばらくここに住ませてもらってる身だ。困ってるなら何でもしよう。誠もな。」

おい巻き込むな。

「やってくれるんですか?」
「ああ、できない問題じゃない。幸いこの町には誇れるものがたくさんある。そこを俺達がピックアップし、後は誠が上手い具合にやってくれるだろう。」

俺を組み込むな俺を。
てか後半だいぶおおざっぱだな。上手い具合ってなんだよ具体的に言ってくれよ。

「おい待て」
「そうと決まれば行こう。誠、着いてきてくれ。」

ふざけんなおいバカやめろ。
着いてきてくれって言いながら引っ張るな。

「それじゃあ探偵さーん。よろしくねー!報酬は弾むから頼むよー!」
「言ってない!俺引き受けるって言ってない!離せバカ!俺は嫌だ!」

こうして結婚式に参加すると同時に、町興しをしなければならないという大変めんどくせー仕事をすることになった。

ああ…マジで休みをくれ。

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