暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-A夢の終わり〜Nightmare〜
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れた。それはちょうどPT事件が始まる直前の時期・・・。
「あ・・・ああ・・・ああああああ・・・」
――私はね、この世界に探し物を見つけに来たんだ――
――探し物? 異世界から地球にまで来るほどのもんなん?――
――まあね。セインテスト家にとって大事なことなんだ――
――エグリゴリか・・・。ルシル君が地球に訪れた本当の理由は、探し物やなくて探し者やったんやね――
――巧い。まぁそういうことかな。・・・エグリゴリを救うことこそが、セインテスト家の宿願なんだ。俺にとってそれが全てなんだ――
脳裏に駆け巡る当時のやり取り。子どもの頃はなんでかそれで納得してた。そやけど初めて見ることになった魔法戦では、相手は“エグリゴリ”やなくて花屋の妖精やった。今思い起こせば妖精が花屋から姿を見せた時にルシル君は、まずいな。願いが叶った後か、って言うてた。願いを叶えるロストロギア・“ジュエルシード”を知ってへんと口に出せへん言葉や。
(あくまで状況証拠に過ぎひん。黒のテスタメントが実はステアちゃんとルシル君の2人組やってことも考えられる。もしかしたら、ひょっとすると、あるいは・・・)
ルシル君とステアちゃんは別人であってほしい。そんな思いを胸にしながらもきちんと確かめたくなった私はアクセスを解除して、特騎隊のオフィスへと駆け出した。そんな私に「どうしました!?」って混乱しながらも続いてくれたアインスに、「特騎隊のオフィスに向かう!」って伝える。
「っ! そ、そうですか・・・」
「アインス! ルシル君と逢いに行くからちょう付き合って!」
とにかく今は特騎隊のオフィスへ向かうことを最優先。相手がプリムスやったから身体的な疲労はさほどないおかげで、割と長く走ってられた。そのおかげで「ルシル君!」の姿を本部ビルの敷地内に入る前に見つけることが出来た。私は肩で大きく息をして、両手を膝について深呼吸を繰り返して呼吸を整える。その間、ルシル君とアイリは何も言わずに私を見てた。
「はぁ、ふぅ、はぁ、ふぅ・・・。ルシル君」
「はやて」
「あのな・・・!」
そこから先が声にならへんかった。これまでの当たり前の日常を失うかもしれへん、そんな恐怖が今の私を襲ってた。そんな俯いたまま何も言わへん私にルシル君が「ごめんな」って謝った。顔を上げるとルシル君は寂しそうに微笑んでた。
「見たんだろ? PT事件の捜査資料。そして気付いた。死亡した被疑者ステアの服と、かつて俺が一度だけはやてに見せた服が同じだということに・・・」
「・・・うん」
私は今日までPT事件に関することはすべてシャットアウトしてた。何せフェイトちゃんとアリシアちゃんにとっても、リンディ統括官やクロノ君にとっても、なのはちゃん達にとっ
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