暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-A夢の終わり〜Nightmare〜
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格的に活動を始める前に捕まった人たちや。そやから魔力を狙われてもおかしくはない。そやけどまさか、魔力保有物やなくて囚人を狙ってくるなんて思いもせえへんかった。シャルちゃんも似たようなことを言うた後、『完全に裏をかかれた。ごめんなさい』って頭を下げた。

『気にしないで、シャル。これは責められないよ』

『そうよ。これまでずっと地上本部の保管室を狙われていたんだし』

『各地上本部より多大な魔力保有物を保管してる本局への襲撃となれば、誰だって保管室を狙うって思うよ』

『シャルちゃん。反省は大事だけど、今は・・・』

『う、うん。ありがとう、みんな。まず本局の状況をこれから確認する。続々と本部に情報が集まって来るから、その情報を元に今からの方針を決める』

シャルちゃんとなのはちゃんの映るモニターの映像がパッと変わって、本局内で起きた“T.C.”関連の騒動の報告内容が羅列表示された。召喚獣の猫に集られて魔力を限界まで吸収された囚人の名前、確保された場所などなど。

『T.Cは完全に撤退したようだし、未だ確保されてない囚人を捕まえに動こうと思う』

『いやいや。シャルとなのははデバイス壊れてるし、疲労困憊って感じじゃん。少し休みなよ』

『そうだな。他にもダメージを負っている者は遠慮することなく休め』

『なのはちゃん、シャルちゃん。今すぐスカラボで修理するから一旦合流しよう』

『ありがとう、すずかちゃん』

『お言葉に甘えて少し休ませてもらうよ。でもただ休んでるのはちょっと・・・』

シャルちゃんが苦笑いしてると、『あ、ちょっと気になることがあるの』ってシャマルが小さく手を上げた。その気になることとは、シャマルの言によると“T.C.”のリーダーとプリムスが『本局の捜査資料のデータバンクに・・・?』不正アクセスを試みたらしいとのことやった。

『判った。休憩しながらそっちの調査をしてみるよ』

「決まりだな。今すぐ動ける者は囚人の確保。休憩が必要な者は遠慮することなく休むこと。以上だ。何か意見がある者は?・・・よし、行動開始だ!」

ルシル君がそう締めると、モニターの向こうに居るみんなが『了解!』って応じた。全体通信が切れたことで、トレーニングルームを後にしようとするルシル君に「あの、大丈夫か?」って声を掛けた。プリムスとのやり取りが普通やなかったこと、その時のルシル君の反応もおかしかったこと、それらが気になってた。

「大丈夫だよ、はやて。いろいろと考えることがあるけど、それはどれも俺、セインテストに通ずる問題だ。すまん、詳しくは話せないが・・・」

「ううん。でも何か手伝えることがあるんなら遠慮なく言うてな?」

「ありがとう」

ルシル君と微笑み合った後、私はアインス達と一緒
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