妖精たちのクリスマス
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いているシリルがそれぞれの頬にその唇を押し付けてくる。その行動に頭が付いていかない俺たちは目を見開いた。
「これでも私たちを置いて・・・」
「帰っちゃうんですか?」
二人の上目遣いに頬を赤くして困惑していると、その間にも俺たちはどんどんピンチに陥ってしまっていた。
「グレイ様がシリルのキスにそんなに喜ぶなんて・・・」
「喜んでねぇよ!!」
「ナツ〜、ウェンディとシリルだけじゃなくてあたしにも構って〜」
「お前そんな声出さねぇだろ!?」
涙を流しながらすり寄ってくるジュビアと同じくナツにすり寄るルーシィ。引き離されたシリルとウェンディはというと・・・
「ウェンディ〜」
「きゃあ!!もうシリルったら〜」
酔っ払いすぎてキス魔になってしまったシリルが彼女の首筋やらあらゆるところにキスをしており、ウェンディも満更ではない様子。
「グレイ様!!雪が・・・雪が降っているんです」
「それがどうしたんだよ」
「もう・・・ただ悲しくて・・・」
「知るかあ!!」
酔うと泣き上戸になってしまうジュビアに拘束され身動きが取れねぇ。ガジルもレビィに捕まり、ナツもルーシィに捕まっており助けてくれる者など誰もいない。そう思っていると・・・
「えぇい!!どいつもこいつもイチャコラしおって!!そんな青春若人にはこれだ!!ギルドマスターゲーム!!」
コップに割り箸を人数分差したものを掲げるエルザ。
「わぁ、楽しそう!!」
「あはははは」
「なんだそりゃ!!」
相変わらずのルーシィたちはさておき、ナツは何が起ころうとしているのか焦り始めている。しかし、俺はそれ以上に汗が止まらなかった。なぜならそのゲームを耳にしたことがあったのだから。
「おい・・聞いたことあるぞ・・・そりゃ悪魔のゲームだ」
「この棒にはそれぞれ番号がついている。そして一本だけマスターの印があるのだ。みんなで順番に引きマスターになったものは《5番が8番を叩く》といった命令を出せる。そしてその命令は絶対だ」
「「「・・・」」」
明らかに何かを仕掛けようとしているエルザの顔に俺たち三人は青ざめていた。しかし、ジュビアたちは全くそんなことなど気にする素振りもなく、すぐにゲームが始まってしまう。
「「「「「マスターだ〜れだ!?」」」」」
「私だ!!私がマスターだ!!」
「仕込んであるんじゃねぇか?」
「バカ・・余計なこと言うな」
棒を高らかに掲げるエルザ。ナツはそれに不服そうだが今のあいつを刺激するのは得策じゃない。ここは静かに何もしないのが一番賢い。そう思っていた時期が、俺にもありました。
「7番は全裸になれ!!」
「が・・・」
「いきなりキツイのキター!!」
エルザの命令により全裸にされ
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