妖精たちのクリスマス
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、近くにいる俺たちはますますダメージを受けていく。
「ガジルさん助けてぇ!?」
「何とかしろ!!」
「あぁ!?何をどうしろってどああ!!」
この揺れでは俺たちではどうすることもできないと、唯一冷静そうだったガジルさんに助けを求めるが、彼は鐘の揺れに体を打ち付けられており、肉体的ダメージは一番追わされているようだった。
「お前たち、何をした?」
かなりのお怒りモードで現れたエルザさんだったが、一足遅かった。あまりにも大きく揺れすぎた鐘は建物との接着部分が切れてしまい・・・
「「「あ」」」
「「「「うわあああああ!!」」」」
教会へと落ちてしまった。
ゴーン
最後まで甲高い音を響かせながら教会の中央へと落ちた鐘。頑丈であろうそれもさすがに耐えきれなかったのか、見るも無惨な姿になってしまった。
「このバカ共が!!」
「「「す・・・すみません・・・」
鐘が揺れた原因は、ハッピーがイタズラをしていたらしく、そして大騒ぎしていたグレイさんとナツさんも一緒に正座をさせられていた。
「あちゃあ・・・」
「あらあら」
「いつかこうなると思ってたわ」
「だよね〜」
最初から不安だらけだったこともあり、女性陣は呆れた様子でその様子を眺めている。
「いいぞぉ!!もっとやれぇ!!」
「な・・・なんてことしてくれたんじゃ!!また請求書が・・・」
酔っぱらっていたカナさんはそれを笑っていたが、一緒に飲んでいたマスターは酔いも覚めたようで、真っ青になりながら気絶してしまった。
「どうしよう・・・イブの夜はこの鐘を鳴らさなきゃいけないのに・・・」
「さっき鳴らしちゃったけどね」
「そんな笑顔で言わないでくださいよ」
深刻な事態なのにあくまで笑顔を絶やさないミラさんに思わず突っ込んでしまう。
「何をしている!!とっとと直さんか!!」
「「「は!!はい!!」」」
「手分けするぞ。なんとしても間に合わせる」
夜まで時間がないため、全員で協力して鐘を直すことになった。全員の魔法を惜しみ無く使い、鐘の修復から教会の床の修繕、そして鐘の取り付けまでを猛スピードで行っていく。その結果、なんとか元通りに復元することができた。
「はぁ。どうなることかと思ったけど」
「何とか間に合ったね」
「はい。元に戻りました」
終わるとは思ってなかっただけに一安心。この事態を引き起こした三人も得意気だったけど、エルザさんに怒られてしょんぼりと肩を落としていた。
「よーし!!みんなお疲れ!!解散!!」
マスターの号令で各々散っていく皆さん。俺とウェンディはナツさんたちと一緒にクリスマスパーティをすることになっているため、彼らと一緒に目的地へと歩いていく。
「し
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