妖精たちのクリスマス
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ない・・・これはキツそう・・・
ちなみにこの間になぜかグレイさん、ナツさん、ガジルさんは三人でお風呂に一緒に入らされていたらしく、大の男三人がひとつの浴槽はやはり小さかったようで、疲労困憊の表情で戻ってきていた。
「さぁ!!続きをやるぞ!!」
「なんでエルザばっかマスターになるんだ・・・」
全員ボロボロの状況にも関わらず未だ無傷のエルザさんはなおもゲームを続けようとしている。こうなったら誰かが王様になってこのゲームを終わらせるしかない!!
「「「「「マスターだ〜れだ!!」」」」」
最後のゲームになることを祈りながら引いたクジ。その中に高々とそれを掲げる男性の姿。
「キター!!」
「「「「「救世主!!」」」」」
ついにエルザさんからマスターの座を勝ち取ったグレイさん。連勝記録が途切れた彼女は舌打ちしていたが、これでようやくゲームが終われる。そう思っていると・・・
「8番は全裸のまま家に帰れ!!」
「「「エグい!!」」」
グレイさんはとんでもないことを言い出した。
「グレイさん何してるの?」
「まだゲーム続ける気なの?」
エルザさんの毒牙により彼まで覚醒したのかとウェンディと怯えていると、突然その彼女が服を脱ぎ始める。
「おい!!何してるんだエルザ!!」
「や・・・やめ・・・」
なんとグレイさんはエルザさんの暴走を止めるためにわざわざ無理難題を彼女に押し付け酔いを冷まさせようとしたらしい。しかし、結果は彼女の暴走が止まることなく、どんどん服を脱いでいく。
「シリル見ちゃダメ!!」
「あぅ!!」
そして安定かな、ウェンディがビンタよりも強いんじゃないかと思われるほどの勢いで目を覆ってくる。最近思ったけど、この衝撃で失明とかしないよね?大丈夫だよね?
「楽しいパーティだった!!」
「よせエルザ!!冗談だ!!俺が悪かった!!」
本当に一糸纏わぬ体で帰ろうとドアノブへと手を伸ばすエルザさん。これはまずいと察したグレイさんが大急ぎで止めに入るが、素手で彼女に叶うはずもなく凪払われる。
「きゃっ!!」
「うわっ!!」
さらに彼女は止めようとした他の皆さんもなぎ倒してしまいカオスの状況だったパーティをさらに混沌へと叩き落としていく。その結果俺たちは先程までの疲労も相まって、意識を失ってしまった。
「う〜ん・・・」
目を擦りながら体を起こす。寝惚けた目で周りを見渡すと、なぜか皆さんほぼ裸の状態で意識を失っており、何があったのかを懸命に思い出そうと首を捻る。
そしてここまでの経緯を思い出した俺はこんな事態を引き起こした張本人がいないことを確認する。
「本当にあのまま帰ったんだ・
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