妖精たちのクリスマス
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なんで俺たちこのグループなんだろ・・・」
ツリーに飾りつけをしているウェンディたちの様子が目に入ってしまい、ちょっと切なくなる。俺たちも本当は向こうのはずだったんだけど、鐘の掃除のメンバーがあまりにも不安だからとマスターに押し込められてしまったのだ。
「ナツ!!グレイ!!」
「「は!!はい!!」」
なおもケンカを続ける二人をどうしようかと思っていると、下から怒声が聞こえ、二人ともそちらを振り向く。
「掃除中にケンカなどするな!!しっかりやらんか!!」
「よーしグレイ!!ピカピカにすんぞ!!」
「おうよ!!」
エルザさんには反抗できない彼らはすぐさま真面目に掃除へと戻ってくる。最初からエルザさんをここに入れてくれていた方が確実だったのではないかと思っているのは内緒です。
「これで落ち着いて掃除できるね」
「そうだね〜」
二人が真面目に掃除をやり始めたので安堵したのもつかの間・・・下からまたエルザさんがこちらに声をかけてくる。
「リリー!!セシリー!!鐘はそいつらに任せて、外窓に回ってくれ」
「わかった」
「えぇ!?」
彼女の非道の宣告に思わずセシリーを見つめる。彼女はこれを聞いてニヤリと笑っていた。
「わかった〜!!バイバイシリル〜」
「あぁ!!そんな・・・」
よりによって真面目に掃除をやってくれそうな二人を連れていかれてしまい、開いた口がふさがらない。
「文句言ってんじゃねぇ!!」
「文句なんて言ってねぇだろ!!」
「言ってんだろ!!」
エルザさんの姿が見えなくなったからか、再び言い争うを始める二人。せっかくなら俺も外窓に回してくれたらよかったのに。
「あれ?ハッピーどこ行きました?」
「青猫なら外窓に行ったぞ」
「えぇ!?ハッピーまで!?」
いつの間にか姿が見えなくなっていたハッピー。意外にも真面目に掃除しているガジルさんからそんなことを言われて、ますますここから離れたい気持ちが強くなっていきます。
「ん?おいナツ!!ここまだ拭いてねぇぞ!!」
「あ?そこお前のそこだろ!!」
「さっきまでお前、ここでやってただろ!!」
「テメェは服着ろ服!!」
「このクソ暑いのに着れるか!!お前こそ暑苦しいぞさっさと脱げ」
「脱ぐか!!」
妖精の尻尾の良心とも言えるエクシードたちが全員いなくなってしまったため、どんどんヒートアップしていく二人。それにガジルさんも入っていこうとするので、ますます手に追えない。
「もう!!皆さん!!ちゃんとやってくださいってば!!」
普段あまりやらない作業に身が入っていなかったのもあるんだけど、ちょっとイライラしてきてたので思わず声を張り上げてしまった。すると、三人は意外だった
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