妖精たちのクリスマス
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ウェンディside
「「「「♪♪♪♪」」」」
鼻歌混じりでカルディア大聖堂の床をブラシで擦っているルーシィさんとジュビアさん。その二人を背に、私とシャルルも鼻歌を歌っています。
「うおおおおおおお!!」
その私たちの目の前ではゆっくりと立ち上がっていく大木。それを一人で押しているエルフマンさんの声が周囲に響き渡ります。
そしてその木が立ち上がると、周囲から一斉に街の人たちの歓声が沸き上がりました。
「よし」
「わーい!!おっきなクリスマスツリー!!」
無事に立ち上がったそれを見てうなずくアルザックさんと大喜びのアスカちゃん。そう!!今日はクリスマスイヴ!!今からエルフマンさんが立ち上げた木をクリスマスツリーとして飾り付けをしていくんです。
「なんだかウキウキするね!」
「そりゃあクリスマスイヴだもの」
梯子を使って飾りつけをする私も、翼を使って飾りを持っているシャルルもなんだかウキウキしています。すると、その後ろをエルザさんがロープを使って降りていくのが目に入りました。
「ツリーは頼んだぞ!!」
「エルザさん!!それ、とっても似合ってます!!」
「そうか?」
胸元が大きく開いたミニスカートのサンタコスチュームに身を包んだエルザさん。それを私が誉めると、彼女も満更ではない様子です。
「はりきってるわね」
「そりゃあクリスマスイヴだもん」
みんな大好きなクリスマス。エルザさんも例外ではなかったようで、私たちは自然を笑みが溢れました。
シリルside
「おいお前!!どこ掃除してんだよ!!ほこり全然落ちてねぇぞ!!」
「あぁ!?そっちはさっきテメェがやったんだろうよ」
「二人ともやめてくださいよ」
「うるせぇな。黙って拭きやがれ」
スポンジを片手に睨み合っているナツさんとグレイさん。一触即発の雰囲気を制しようとすると、ガジルさんもイライラした声だけど、同調してくれました。
「見てろよぉ」
俺たちが掃除しているのはガルディア大聖堂の大きな鐘。ナツさんはそれに息を吹き掛けると、なぜかスポンジを持っていない方の手で何かを書き始めました。
「見てろじゃねぇテメェ。何やってんだ」
「どうだ!!」
「どうだじゃねぇ!!ちゃんと拭け!!」
ハッピーの絵を描いて満足げなナツさんだけど、グレイさんは当然怒り心頭です。
「だからやめてくださいって」
「だからやかましいって言ってんだ」
「そうだよ、ちゃんとやろうよ・・・何の話?」
「聞いてなかったの〜?」
日頃お世話になっているマグノリアの街への感謝の気持ちを込めて、今日はギルド総出で掃除や街の飾りつけを行っている。
「
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