100 近づいてきた男
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あると聞く。つまり、この者は攻撃を防いでしまう能力があるのだ!」
相手がごちゃごちゃ喋っている間にかよ子はその場を突っ走ってイルカを追いかけようとした。
「もう、相手にできない!」
かよ子は猛ダッシュする。
「蝦夷!この娘、入鹿を追いかけようとするぞ!取り押さえよ!」
「はっ!」
蝦夷と馬子が取り押さえようとする。だが、かよ子の武装の能力が発動した。馬子と蝦夷がかよ子に触ろうとする直前に弾き飛ばされた。
「うおおおーー!!」
かよ子は蝦夷と馬子を無視して杖を奪った入鹿を追い駆け始めた。
「かよちゃん・・・!!」
「え・・・!?」
かよ子は途中、すみ子、山口、川村、ヤス太郎と遭遇した。
「すみ子ちゃん達・・・!!」
「何があったんだ!?」
山口が聞く。
「わ、私の杖が盗られちゃった!!」
「何だって!?」
その時、蝦夷と馬子が起き上がった。
「待て、小娘!!」
「こいつらは俺達が食い止める!お前は杖を盗った奴を追いかけろ!」
「うん・・・!!」
かよ子はフローレンスから貰った異世界の羽根を取り出し、飛行した。
三河口はさくら姉妹と共にかよ子や敵の行方を探す。
「どこにいるのお〜?」
「俺の胸騒ぎ次第では近くに違いない」
その時、まる子の姉の黄色い宝石が光り出した。
「あら・・・?」
「それは君の宝石の能力か」
「ええ、七つの宝石があってそれぞれ違う能力を持つって言われているの」
「ええ、凄い!まる子も欲しい〜」
「ダメよ、私の物よ」
「ええ、まる子のと交換してよ!」
「嫌よ!」
「やめろ!!」
三河口は怒鳴って姉妹喧嘩を鎮めた。
「この宝石は君のお姉ちゃんのだろ。欲しがってもくれないし、勝手に盗ったら君の『炎の石』も没収されるぞ。奪って悪用したら、自分に天罰が下る事を覚えておけ」
「ぶー・・・」
まる子は不貞腐れた。
「で、この宝石は何を見せてくれるんだ?」
「待って!」
黄色い宝石・トパーズは姉に未来の行動を頭に移させた。飛鳥時代の役人のような人間が杖を持って喜んでいる。それを何らかの組織に献上する姿が見えた。
「今、予知能力なのを感じたわ。なんか昔の人間みたいな人が棒のような物を持って誰かにあげようとしていた」
「棒・・・。つまり、かよちゃんの杖だ!奴等はかよちゃんの杖を奪いに来たのか!」
「ええ!?」
「俺の胸騒ぎでは奴は近くにいる・・・」
三河口は目を閉じた。そして・・・。
「あっちの方角だ!奴は異世界の奴だから空も容易く飛んでしまうぞ」
「空を飛ぶ・・・。私に任せて!」
まる子の姉はトパーズとサファイアを取り出した。トパーズが光りだし、三人は空を飛んだ。
「す、凄い!」
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