暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第269話「ただ突き進む」
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
そこまで来ると、もう会話の余裕もない。
 優奈の言う通りの采配で、なのは達はレイアーと対峙する。

「人を見る目すらなくしたのね……。それとも、彼女らで十分とでも?今更人に負ける程、私は弱くないわ!!」

「……言ってなさい」

 レイアーに苛立たし気な声を余所に、優奈は自身の相手を睨む。
 “可能性の性質”の“天使”二名に、もう一人の神の“天使”三名。
 計五名の“天使”が、そこにいた。

「……という訳だから、何とかして足止めするわよ」

「そういうって事は……かなり厳しい戦いなんだね」

「ええ」

「そうか……」

 優奈と葵はともかく、神夜は“意志”以外で火力が出せない。
 明らかに苦戦する戦いに、三人は身を投じた。















「―――来ましたか」

「………」

 そして、神界における、イリスの領域。
 そこに優輝は辿り着いていた。

「わかっていた事だろう」

「ええ、ええ。貴方なら、ここに辿り着く事は出来る。そう確信していましたよ」

 そこにいるイリスから感じられるプレッシャーは、今までの比ではない。
 間違いなく、本体のイリスなのだと確信が持てた。

「本来であれば、分霊もぶつける所でしたが……」

「司の攻撃で消し飛ばされた、だろう?」

「……ええ。非常に、忌々しい事ですが」

 地球に進行してきていたりもした、イリスの分霊。
 それがここにも複数用意していたのだとイリスは言う。
 だが、それらは司が放った“祈り”によって、全て倒されていた。

「正真正銘の一対一だ」

「そのようですね」

 その言葉を皮切りに、イリスは静かに優輝を睨んだ。
 空気が変わり、戦いの予兆として理力が迸る。

「問答はいいだろう。……今度こそ、お前を倒す」

「始めましょう。……今度こそ、貴方を手中に収めますよ」

 先に動いたのは、優輝だ。
 数瞬遅れて、イリスが自然体になる。
 そして、歩を進め……優輝は、突貫した。

「お前の“闇”を止める!!イリス・エラトマ!!」

「貴方の“可能性”を潰して見せます!愛しき(憎き)ユウキ・デュナミス!!」

 “可能性”と“闇”がぶつかり合う。





   ―――最後の戦いが、始まった。














[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ