暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga19-C本局襲撃〜7th wave〜
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
人とはちゃうんやろ? それならあなたも紛い物で劣化物や』

ルシル君に対してめちゃくちゃ言うてくれたプリムスにも思念通話を繋げて、そっくりそのまま返してやった。若干プリムスの顔が苛立たしげに歪んだのが見えて、どやぁってなる。ルシル君も少しは今ので気が晴れてくれたらええなって思う。私の気持ちを察してくれたアインスがルシル君の方に振り向いてくれた。

「ルシル・・・?」『ルシル君・・・・』

ルシル君の顔色は変わらずに真っ青で、目を大きく見開いたまま顔を俯かせてた。戦闘の最中で臨戦態勢を解いてしもうてる私たちに何も言うことなくプリムスは踵を返して、トレーニングルームの壁際に設けられてるベンチに向かい始めた。

「まさか、とは思っていたんだ。・・・やはり、そう・・・だったんだな。俺は・・・」

「あら? 察しの良さは及第点ですわね。あなたの考えていることが事実だった場合、あなたは何をするべきなのかしら?」

顔を上げたルシル君と見つめ合うプリムスは、「どうぞお好きにしなさい。どのような結末であれわたくしは付き合いますわよ」と言うと・・・

――殲滅の凶獣園(パルケ・ソオロヒコ・デ・デストルクシオン)――

プリムスを護るかのようにいろんな動物の部位を切って貼って組み立てた感満載の生物、キメラの幻が出現した。かぶりを振ったルシル君は「ハッキリさせてやるさ!」って“エヴェストルム”のカートリッジをさらに3発とロード。アインスも続いて“ナハト・リヒト”のカートリッジをロード。

『アインス! 後ろ!』

ハンマーを持ってる幻術がルシル君に襲い掛かろうとしたのが微かに見えて、アインスも「承知!」ってルシル君に飛びついてその場から移動させた。直後、振り下ろされたハンマーはセラティナの結界で護られてるトレーニングルームの床にクレーターを作った。

『これホンマに幻なんか!?』

「そのはずなんだが・・・! 昼神の閃爆(コード・ダグ)!」

アインスの胸に顔を埋めてる、少しは落ち着いてくれたルシル君が魔術を発動。天井から降り注いできたのは蒼く輝く逆さの尖塔(オベリスク)。狙いは幻兵とプリムス。プリムスは焦ることなく回避行動に移った。あと、どうゆうわけか幻兵も回避行動を取った。床に突き刺さったオベリスクが無数の魔力弾となって幻兵やキメラに殺到。キメラも幻兵も回避や迎撃行動を取って、魔力弾から逃げ切った。

「っ! アインス! もう一度デアボリック・エミッションを!」

「りょ、了解した」

アインスとルシル君がカートリッジをさらに1発ロード。そして「デアボリック・エミッション・ヘクサ!」を発動した。アインスの発動したものは中心に、そんでルシル君が発動した6つ、計7つがトレーニングルーム全体を飲み込んだ。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ