暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga19-C本局襲撃〜7th wave〜
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。いつでもいい」

『了解! 送るよ!』

アインスの足元にベルカ魔法陣が展開される。そしてアインスと私の2人で「遠き地にて、闇に沈め」って詠唱。ルシル君も“エヴェストルム”のカートリッジをロードして準備OK。そして私たちの前に、プリムスが出現した。映像で見て知ってはおったけど、幻術に優れた魔術師プリムスはホンマに幼い女の子やった。ただ漂う雰囲気は気品に溢れた女性って感じや。

「『デアボリック・エミッション!!』」

転送完了とほぼ同時に発動したのはバリア発生阻害能力のある球形の純粋魔力攻撃。非殺傷設定の無い魔術やから手加減はしたいんやけど、ルシル君から手加減無用って念押しで頼まれたからな、減給・降格などなどを覚悟しての本気の一撃をお見舞いした。

「ルシル。そろそろ効果が切れるぞ」

「了解」

デアボリック・エミッションが薄くなってきたところで、「曙光神の降臨(コード・デリング)!」をルシル君が発動。眩い蒼の光が球状に大きく爆ぜて、デアボリック・エミッションもろともプリムスを飲み込んだ。

――壊滅の幻人(アタケ・デ・ソルダド)――

「「ぐっ!?」」『ふあ!?』

突如として襲ってきたのは、背中を何か硬い物で殴られたかのような衝撃。視界が大きく揺れて、アインスとルシル君が殴り飛ばされたことが見て取れた。そやけど2人は倒れ伏すことなく受け身を取って、床を1回転がった後で片手を突いて跳ね起きた。

『アレが幻術・・・!』

アインス達の後ろに居ったんは見知らぬ男性2人で、手にはハンマーが握られてる。アインス達が立ち上がる中、「いきなりの奇襲とは酷いですわね」なんて言いながら、治まりつつある蒼光から優雅な足取りで出てきたプリムスが嘆息した。

「傷ひとつ負っていないだと・・・!? まさかもう幻術と入れ替わって――」

「いませんわよ。なぜ無傷なのか? 幼子でも解る答えですわ。わたくしの防御力の方が上だからですわ」

肩を竦めて微笑むプリムスを見て、ルシル君は「馬鹿な・・・」って零した。アインスの視界に映るルシル君は顔を青くさせて「ありえない。ありえない!」って頭をガシガシ掻き始めた。明らかに尋常やないその様子に『ルシル君、落ち着いて!』って思念通話を繋げて言葉を掛ける。

「貴様がソレを持っているわけがない! そのオリジナルはもう存在しないはずなんだ! いやアレか、形が同じだけの偽物に違いない!」

「冷静になれルシル! 一体なんの話をしているのだ!」

「ぎゃいぎゃいと騒がしいですわね。まぁ所詮は神器王の紛い物にして劣化物。仕様がないことですわね」

『好き放題言うてくれるな、プリムス。確かにルシル君は、オリジナルの神器王のクローンかもしれへん。そやけどな、あなたもプリムス本
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