夜闇クライシス
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と、中央付近にフルパワーでぶっ放したせいでエナジーがガス欠になって体力も切れた結果ぶっ倒れているシャロンと、あの爆発のダメージで全身がどこぞのホラゲーの追跡者を彷彿とさせるケロイド状になったポリドリが、辛うじて立ち上がろうとしていた。
「おのれ……どこの神風特攻隊ですかアナタ……! なんの躊躇もなく自爆するとは……! まあ、力を使い果たしたことでアナタに打つ手は無くなったようですが……おかげで身を以って理解しました。アナタを自由にさせておくのはあまりに危険過ぎる! これ以上何かされる前に始末してあげましょう!」
ポリドリが倒れているシャロンに向けてレーザーブレードで突くのを、私は間に割り込む形で受け止め、鍔迫り合いで火花が飛ぶ。だが、ポリドリにだけは負ける訳にはいかない。私達を取り巻く悲劇の元凶であるコイツにだけは、決して……!
「だからしつこいですよ、人形風情が!」
「んん!?」
……怖い。むしろ、顔が怖い! 真正面から近くで見ると、ダメージ負い過ぎて死体より醜悪な顔になってるから、怒りより嫌悪感が勝ってる。
「うわ、その顔でニィッとしないでくれ!? き、気持ち悪い!」
「自分から戦いに来て、気持ち悪いとは何ですか!」
「ひゃあ!? 近寄らないで! いや、いやぁっ!?」
「あ、あのアインスさんが涙目で乙女のような悲鳴を上げるなんて……普段のクールな性格と違い過ぎでちょっと可愛いです」
マリエル、君も近くでこの顔を見たらそんな他人事のようなこと言ってられないよ!?
どうも変質者を相手する時のような反応をされてるせいか、ポリドリもかなり苛立っている。ただ、夜の冷気が彼の思考をすぐに落ち着かせてしまい、そして時間が経ったせいもあり……、
「サイコキネシス!」
「あ!?」
「アナタの自由はワタクシの手の中……悔い改めなさい!」
またしても空中で拘束された私は、念力で全身の関節が曲がらない方向に負荷をかけられ、このままでは複雑骨折をすると危機感を抱いた……その時。
「想いが伝わる……! 来て、ケイオォォォォォス!!!!」
ズドォォォォォンッ!!
「な、なにぃいいい!!! ぐはぁあああああ!!!」
シャロンの渾身の呼び声を聞いたケイオスが私の真下の地面からいきなり現れ、レンチメイスでポリドリの顔をぶっ叩いて吹き飛ばした。
「ん、間に合った」
「良いタイミングだよ、ありがとう」
「シャロンが呼べば、どこだって駆け付ける」
「うん、ケイオスなら来てくれるって信じられる」
そう言って信頼の伴った言葉を交わすドライバーとギア・バーラー。そして……、
「あのさ、助けてもらったのはありがたいけど、この格好は恥ずかしいから降ろしてくれ
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