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胸が邪魔
第五章

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 その胸の揺れを固定して防いでくれて肩凝り等も防いでくれるブラを着けて過ごしてみた、するとだった。
 実際に胸は揺れなかった、陸上部の部活の時もだ。
 それで普段より部活は普段以上に快適に過ごせて。
「肩凝りもなの」
「しなくなったの」
「そうなったの」
「これがね」
 美名は部活に出る前に着替える中で部活仲間に話した。
「しなくなったのよ、重くなくなって」
「そうなったのね」
「ブラを替えたら」
「そうなったの」
「そう、これまで困っていたけれど」
 肩凝りにもというのだ、胸の揺れだけでなく。
「これがね」
「ブラを替えたら」
「肩凝りがなくなって」
「それで揺れなくもなったのね」
「よかったわ、ブラ一つでね」
 それを替えるだけでとだ、美名は制服のブラウスを脱ぎながら話した。
「本当に変わるわ」
「下着一つで変わるのね」
「揺れなくなって肩凝りもなくなる」
「それで重くもなくなる」
「そうなのね」
「そうよ、これからは考えていくわ」
 こう仲間達に話した。
「下着のこともよくね」
「そうね、ただあんたいつも白ね、下着の色は」
「そうよね」
「白以外ないわよね」
 仲間達はここで美名の母と同じことを言った。
「もうそろそろ他の色も着けてみたら?」
「ピンクとかベージュとかね」
「ライトブルーもいいし」
「ストライブなんかもどう?」
 見ればどの娘もそれぞれの色の下着である、流石に黒や紫の娘はいないが本当にそれぞれで違っている。
「白以外にもね」
「着てみたら?」
「そうしたら?」
「それはまだ考えてないわ」
 美名はこう仲間達に話した。
「本当にね」
「けれどそろそろね」
「色も考えていってね」
「そうしていってね」
「まあね」
 体操服を着ながら応えた、この時美名はまだ色までは考えていなかった。
 だが暫く経って胸のことだけでなくそちらのことも考えて下着を着ける様になった。そうして非常に下着にこだわる様になった。まさに全ては胸からだった。


胸が邪魔   完


                    2020・7・16
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