第四章
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「まさか」
「それあってもおかしくないな」
「太嶋はああしたポジションってことでな」
「変なことを言って論破される」
「そうしたあれなポジションか」
「それで太嶋は脚本のまま言っている」
「そうだっていうんだな」
多くの者がその意見に自分達の意見を書き込んだ。
「言われてみれば有り得るな」
「常識に考えてあんなので学者出来ないだろ」
「全然勉強しないし自分の考えを振り返らない」
「間違えてるとか思わないでな」
「言ってること全然論理的じゃねえし」
学者というのに、というのだ。
「あんなレベルじゃ論文も書けないな」
「あれだけあれだとな」
「じゃあ脚本あってか」
「それで演じているだけか」
「あれな奴を」
「そうじゃなかったら本当のどうしようもないあれだろ」
脚本がなければというのだ。
「それこそ」
「だよな」
「あんな何もわかってない奴いねえよ」
「そうそうな」
「少なくとも学者じゃねえ」
「有り得ない位酷いからな」
「それもあるな」
太嶋は実は脚本通りに動いている可能性もというのだ。
「何もわかっていないんじゃなくて実はわかっていてか?」
「わかっていない振りしているのか?」
「どうなんだ?」
「とことんなあれかも知れないけれどな」
多くの者が太嶋は実際どうかわからなくなってきた、そして。
太嶋はその放送の後でもテレビで彼女がこれまでそうされてきた様に言ってきたことを論破されていた、そうして。
やはり太嶋は同じ態度でまた同じことを言った、その彼女を見てまた脚本説が出た。だがその真相はわからず。
「何もわかってないな」
「あれ過ぎだろ」
「よくこんなので学者やっていけるな」
「いい加減勉強しろよ」
「ひょっとして脚本あるのか?」
ネットの者達は書き続けた、それぞれ思うことは違っていた。だが太嶋を観ていることは確かだった。テレビでどうしようもないことを大声で言っている彼女を。
何もわかっていない女 完
2020・6・14
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