第二章
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ピカピカしている感じだ、それで彼に言った。
「本当に奇麗にしてくれたのね」
「うん、時間があったからね」
「それでなのね」
「もう念入りにね」
まさに隅から隅までというのだ。
「お掃除したよ」
「有り難う、何か新しいお部屋に入ったみたいよ」
見ると本当に奇麗になっていてそう思えた、それで私は彼に思わず笑顔になって言った。
「快適ね」
「そうだね、じゃあ」
「ええ、晩ご飯を食べて」
「お風呂に入って」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「もう今日はね」
「飲もうか」
彼から言ってきた。
「今晩は」
「そうね、そしてね」
「寝ようね」
「チューハイあるから」
それもアルコール度九パーセントの強いのがだ、私も彼もこのお酒が安いのでかなり開墾でいてそれで買い溜めしているのだ。
「氷入れてね」
「飲もうね」
「そうしましょう」
私は笑顔で頷いた、そうしてだった。
晩ご飯を食べた、するとここでなし崩し的にお酒を飲んでしまった、二人共かなり飲んでしまってお風呂は止めてシャワーで済ませて。
朝起きた、そこで私は朝起きるとだった。
ベッドの中で激しい頭痛を感じた、明らかに二日酔いだった。けれど窓を塞いだカーテンの間からだった。
明るい光が見えていて一緒に寝ている彼に言った。
「晴れてるわ」
「あっ、そうだね」
彼は私の今の言葉で目が覚めた、それでだった。
その光を見て私に笑顔で言ってきた。
「そうなったね」
「それじゃあね」
「ええ、今日はね」
「外に行くんだね」
「原宿か渋谷行きましょう」
彼にあらためて誘いをかけた。
「そうしましょう」
「いいね、けれどね」
「それでもなのね」
「頭凄く痛いから」
「私よ」
正直起きることも辛い、飲み過ぎたと心から思った。
「これはね」
「じゃあね」
「ええ、ちょっと二日酔いのお薬飲むか」
「お風呂入ってね」
「すっきりしてね」
「行こうか」
「そうしましょう、朝ご飯もお風呂に入って」
それですっきりしてだ。
「それからね」
「食べようね」
「そうしましょう」
こう言ってだった、私は彼と支え合う様にしてだった。
ベッドを出てお風呂に入った、お家での休日はこの朝で終わった。雨は止んで青空が外を出た私達を迎えてくれた。
HOUSE OF LOVE 完
2020・6・10
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