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Fate/WizarDragonknight
捕食者たち
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いっ!」

 ウィザードは青いサーヴァントの前に滑り入る。コネクトの使用で、落としたソードガンと複製のソードガンを交差させ、象の鼻を受け止めた。

「……!」

 きっと、青いサーヴァントは驚いているのだろう。その口から何かが発せられる前に、ウィザードの頭上を桃色の勇者が飛び越えた。

「勇者___爆裂パンチ!」

 桃色の花のエネルギー体とともに放たれる拳。それは、象の顔面に炸裂。桃色の噴火とともに、大きく後退する。

「大丈夫?」

 友奈が躊躇いなく、ウィザードと青いサーヴァントを助け起こす。

「助かったよ、友奈ちゃん」
「うん……」

 友奈は暗い顔で、象を見返す。
 痛みで暴れる象。その振動により、地面が揺れ、病院のガラスにひびが走った。

「これ……そろそろシャレになってねえよな……」

 龍騎が象を見ながら呟く。ウィザードは同意し、

「でも、俺たちの力だけじゃ及ばないよ。キックストライクはさっき落としちゃったし……」
「俺もファイナルベントどっか行ったからな……」
「二人とも必殺技の扱い軽いよ!」

 友奈が口をあんぐり開けている。その間にも、象は瓦礫を破壊し、アスファルトの地面を地表まで削っている。

「……何で助けた?」

 その声は、初めて耳にした。青いサーヴァントが、その黄色のメットでウィザードを見つめている。
 ウィザードは黙って、

「……さっき、人を庇って攻撃受けてただろ。そういう奴に、悪い奴はいない。……この前は成り行きで敵対したけど、ずっと敵同士でいる理由もないでしょ」

 その言葉に、青いサーヴァントは黙っている。やがて、象が動き出すことで、全員が飛びのく。

「おい、ハルト! それで、奴をどうやって倒す?」
「アイツが化け物みたいになってから、少しでもいい。怯んだ攻撃に覚えはない?」
「怯んだ?」
「何でもいい。よろけた動きを止めた倒れた防御した嫌がった。そんなことがあれば、そこを狙う」
「だったら!」

 その言葉は、友奈だった。彼女が指さすのは、象の脳天。

「さっき……えっと……ほら、あそこ!」
「「あそこ?」」

 ウィザードと龍騎が友奈の指先に顔をくっ付ける。象の額に、青いサーヴァントの折れた刃が突き刺さっていた。

「あそこだけ、象が痛がってる! 多分、あそこが弱点だよ!」
「あそこか……」

 ウィザードは静かに呟く。
 無数の鼻が伸びる、巨大な耳を持つ象。有機物無機物を問わない食事により徐々に大きくなっていくそれは、もう化け物を通り越して怪獣となっていた。

「これ以上大きくなったら多分倒せなくなる。だから……チャンスは一回」
「だから、まず確認!」

 友奈が、そぐわない元気な
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