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Fate/WizarDragonknight
捕食者たち
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はディフェンドリングを取り出す。だが、中指に通すも、それはとても間に合わない。
 だが、復帰した青いサーヴァントが、その身を盾にしていた。全身から赤い血を吹き出しながらも、その場に踏ん張っている。

「逃げて!」

 彼はそのまま、怯える少女を瓦礫から出して避難を促す。青いサーヴァントにも怯えた様子だった少女だが、敷地の出口付近でペコリとお礼をした。

「……君……」

 ウィザードが立ち上がる前に、友奈が青いサーヴァントに駆け寄る。

「……助けてくれたんだね……」

 友奈が嬉しそうに言った。青いサーヴァントは、その黄色のゴーグル、その奥の赤い眼差しで友奈を見つめていた。
 彼女に遅れて、ウィザードも歩み寄る。

「アンタ……」

 今、ウィザードと友奈は完全に隙だらけだった。敵であるサーヴァントの前で、全身から力を抜いている。青いサーヴァントが心臓を貫こうものなら、防御する術などない。
 だが、彼は動かなかった。顔を背け、ただ黙っていた。 

「おい!」

 三人を我に返させたのは、龍騎の叫び声だった。
 三人がこちらに集まってしまったため、結果的に龍騎が一人で象と狒々の怪物二体を相手にすることになっていた。狒々の素早さに翻弄され、象のタックルで地面を転がっている。

「ヤバい、忘れてた!」

 緑の風とともに、ウィザードは龍騎に加勢する。龍騎に飛び掛かる狒々の顔面を引き裂き、蹴り飛ばす。

「ごめん、大丈夫?」
「大丈夫って……お前少しは俺の身にもなれよ!」

 龍騎がキレ気味だった。ウィザードは手を合わせながら、怪物たちに向き直る。
 狒々の怪物が、即座にこちらに襲い掛かる。
 ハリケーンのウィザードは、緑の風とともに狒々の動きに追いつく。数回上空で斬りあう。
 やがてウィザードは、狒々の怪物を背中から斬りつけ、地面に落とす。
 手ごたえはあった。動けなくなっている狒々へ、ウィザードはソードガンの手を開く。

『キャモナスラッシュ シェイクハンド キャモナスラッシュ シェイクハンド』
「よし。まずはお前から……」
「待って!」

 スラッシュストライクでトドメを刺そうとしたウィザードの腕を、友奈が掴んだ。

「友奈ちゃん!」
「少し! 少しだけ待って!」

 友奈はウィザードに背を向ける。

「ねえ、君、本当にどうしちゃったの?」

 彼女は狒々の怪物の肩を取る。

「ねえ、いきなり襲ってくるなんて、何か理由があるんでしょ?」

 必死に訴える友奈。だが、狒々の怪物は友奈を突き飛ばし、そのまま彼女に襲い掛かった。

「危ない!」
『ウォーター プリーズ スイースイースイー』
『チョーイイネ ブリザード サイコー』

 即座に水
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