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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
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きれないほどの紙袋達。
そのどれもが魔法薬ショップにて購入した薬である。

「もし?そこのあなた。」
「え、あたし?」

マスターも探偵も小物の蝙蝠もいないのでとりあえずそこにいた金髪の女性に声をかけることにした。

「私のマスター、知らない?」
「あー多分…さっき探偵さんが言ってた人かな…だとしたらあっちにある定食屋さんに行ったと思う。」
「そう、ありがと。ついでにそこの荷物も運んでくださる?」

そういい、ステンノは歩いていった。

「荷物って…え、えぇコレ!?」

彼女のいた場所に置かれていたのは葵が思わず二度見する程の量の荷物達。

「え、あの!ちょっと!!」

とりあえず抱えて追い掛けることにする。

「何あの女神…初対面になんで荷物運びなんか…。」
「ありゃ女神すてんのサ。一度ま見えたなら描く他ねェ…!」
「北斎先生も硯すってないで手伝ってもらっていい!?」


?

「東北でそんなことが…!」
「ああ。これを通して分かったことは…もう大切なものは二度と手放さないってことだ。」

姫路町にある唯一の定食屋。
和洋折衷様々な料理が楽しめる町の中では評判の料理屋さんだ。
そこの席の1つにて、大和と陸は昔話に花を咲かせながら、こうして東北に行った際あった事を話していた。

「途中で玉藻の前やブラダマンテ、マルタ、そのマスター達にも世話になった。本当に頼りになる人達だったよ。」
「俺の方でも財団が襲撃してきて…それはそれはもう大変でさ…。」

陸もまた、島で起きた財団絡みの事件を話していく。
ちなみに定食は大和のおごりだ。
陸は断ったが、折角付き合ってもらってるんだから奢らせてくれと何度も言われ折れた。

「でも探偵さん達のおかげで追い出せたよ。同盟にも入ったし、できる限り財団を倒すことに協力しようって。」
「陸がいるなら百人力だな。」
「それは言い過ぎだって。」

それから程なくして、定食屋のドアが音を立てて開かれる。
見た事のある顔がぞろぞろとやってきたわけで

「荷物持ちをサボって1人で食事?いいご身分ねマスター。」
「あ、あーいやこれは違うんですステンノ様!」
「すまない、久し振りに会えて嬉しくなって俺が誘ったんだ。謝る。」

大和が席から立ち、やってきたステンノ様に謝る。

「あら、あなたはいつぞやの…。」
「覚えていてもらって光栄だ。女神様。」

そうして挨拶をする大和。
それから続けて彼らもやってきて

「大和、俺にも飯奢って。考え過ぎて腹減ったわ。」
「め、女神様…この辺でいいですか!?」

席に勝手に座る探偵
その場に荷物をドサリと置く葵。

「…。」
「なーに観葉植物の陰に隠れてんだい?」


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