暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
ウエディングK/姫路町観光PR
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
(察し)ふーん。」

途方に暮れる陸。
多分今まで色んな薬で何かされたのは察するが聞かないでおく。
まぁ今できる事としては。じっくり身体を休め夜に備えようね。

「あっ、探偵さーん!」

うわでた

「種火の島から帰ってきたんですね。お仕事お疲れ様です!」

と、こちらに気付いて走ってきた着物の女性。
あ、男性か。
昔は依頼から帰る度にこの笑顔に癒されてきたが今見るとクッソ腹立つな。

「あ、そちらは?」
「陸です…白島 陸。種火の島で管理人やってます。」
「そうなんですか!僕は葛城 舞!今度そちらの近辺に出かける予定なんでよろしくお願いしますね!」
「あ、あーはい。どうも…。」

手を取られ、強引に握手される陸。
おーデレデレしちゃって!今ステンノ様いたら間違いなく思いっきり足踏みつけられてんぞ。

「それじゃ探偵さん!ちょっと僕忙しいんで!」

そういい、とたとたとどこかへ駆けていく

「…。」
「あいつ、男だぞ。」

見とれてるところ悪いが現実に引き戻してやる。
何せ…昔の俺みたいだったからな…。

「え、えぇ!?男!?」
「れっきとした男だよ。ああ見えてちんちん付いてる。俺も騙された。」

海外じゃ男の娘をtrapなんて言うらしいな。
まったく…よくいったもんだぜ…。

「誠。」
「…!」

またもや聞き覚えのある声。
誰かと思えばあいつだ。

「よう、帰ってたんだな大和。」
「とはいっても俺もついさっきだ。」

バイクから降り、こちらに歩いてきたのは竜胆大和。
彼もどうやら無事に任務を終えてきたらしい。

「…?」

しかしここで俺は違和感に気付く。

「お前それ…。」
「?…これのことか?」

自分の右手を上げる大和。
そう、腕だ。

「腕…どうした?」
「ああ、東北で少しな。」

コートを脱ぐとより分かりやすくなる。
彼の腕は…肩からバッサリと斬られていたのだ。
そして無くなった腕の代わりを果たしているのが違和感の正体。真っ黒で赤いラインが何本か走ってる義手だ。

「いやそれ少しとかそういうレベルじゃねーだろ。」
「色々あったんだ。あとこの事は武蔵には問い詰めないでくれ。あいつにも少し色々あってな。」

そういい、遠くにいる彼女を見る。
燕青や蘭陵王と東北に行った際のことを話しているが…
うん、聞くのはやめとこう。

「…。」
「…。」

と、視線を戻すと大和はある一点を見つめていた。

「…あ、どうも。」

陸だ。
目を細め、何かを確認するかのようにじっと見てから彼は答える。

「お前…あの時の…!」
「…!」

何かに気付いた陸、

「そうだ、思い出した…!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ