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仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第3部〜希望と絶望の宝石〜
第16話『究極のファントム』
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「そう。私は繰り返す中でいつかの時間で、まどかと約束した。キュゥべえに騙されないように、騙されるまどかを守るように。だけど、繰り返せば繰り返すほど、私とまどかの距離は離れていった。それでも、私は諦めなかった。それだけ、私の中ではまどかのことが大切だったの。」
「ほむらちゃん…」
ほむらとまどかは立ち止まる。
「まどか、ごめんね…急にこんなこと言って、気持ち悪いよね…」
ほむらはまどかに泣きつく。
「ほむらちゃん…」
「まどか、行ってくるね。まどかはここを離れないでね。」
ほむらは来た道を引き返す。
「ようやく行ったか。」
ほむらが去ったことを確認すると、キュゥべえが現れる。
「キュゥべえ、どうしてここに!?」
「こちらには何度も行き来をしているからね。それより、君は命をかけて友達を助けようとはしないんだね。」
「ほむらちゃんが教えてくれた。」
「そうか。それならそれで仕方がないか。」
「どういうこと?」
「僕も向こうに参戦させてもらうか。」
キュゥべえはそう言うと、ほむら達が来た道とは別の方向へ走って行く。
「石化の槍、ミストルティン!」
はやてはミストルティンを唱え、ワルプルギスの夜を石化させる。石化したワルプルギスの夜は海上に落下する。しかしそこにキュゥべえが現れる。
「ありがとう、僕の為にここまでやってくれて。」
キュゥべえは淡々と言う。
「どういうことだ!」
ディロードが言うと、キュゥべえはグリーフシードを取り出す。
「君達が過剰な攻撃をしたことで、ワルプルギスの夜は更に絶望のエネルギーを蓄えた。これで全ての条件は揃った。」
キュゥべえは海底に沈んでいた闇の書の闇とワルプルギスの夜を浮上させ、自身が所持している五つのグリーフシードをそこへ投げ込む。するとワルプルギスの夜の石化は解除され、闇の書の闇と共に禍々しい光に包まれる。
「一体何がおきているんだ…」
「あれは究極のファントムを生み出す為の繭さ。」
ウィザードの言葉にキュゥべえは返答をする。
「究極のファントムだと!そんなもの、誕生させるわけにはいかない!」
“ターンオン!”
ウィザードはアックスカリバーをアックスモードに移行させる。
「悪いけど、邪魔をされるわけにはいかないから、ここは僕も妨害させてもらうよ。」
キュゥべえはそう言うと、別のグリーフシードに保管していたファントムの魔力を吸収し、二足歩行の禍々しい怪人に変化する。
「だったらお前ごと倒すまで!」
“ハァイタッチ!シャイニングストライク!キラキラ〜!”
ウィザードはアックスカリバーを巨大化させて振り下ろす一撃、ドラゴンシャイニングを放つが、キュゥべえ怪人態は片手で軽々と受け止める。
「その程度かい?」
キュゥべえ怪人態は右手からビームをウィザード目がけて放つ
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