こんな接客あるのか!?
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き込むことで真司は平静を装い、
「えっと……二千円あれば足りる?」
その発言で、この双子の目の色が変わった。
「それでは姉様。お客様をご案内します」
「そうねレム。お客様は丁重に扱うのよ」
「君たちさっきと態度全然違くない?」
「レッツゴー!」
そしてなぜか友奈は元気な声を上げていた。
「えっと……」
少し気まずいなあと、真司は感じていた。
ピンク一色に彩られた店内。目にも悪いその中で、真司はメニュー以外の目のやり場に困っていた。
(こんな店だったのかよ……っ!)
近くの客が、メイドと何やら話し込んでいる。まるで夜のお店が昼からやっているような感覚に、真司は頭痛がしてきた。
「それで……えっと」
メニュー表に目を落とす。一般的なファミレスよりも一回り高い値段に目を回しながら、定番と書いてあるオムライスを注文することにした。
「少々お待ちくださいお客様」
「待ちください女子侍お客様」
「ちょっと俺への扱いひどくないかぁお姉様!」
真司の訴えも無視されながら、姉妹メイドは厨房へ向かっていく。
「やれやれ……ここ一体なんつう店なんだ……?」
真司が頭を抱えた。友奈は出された水を飲みながら、周りを見渡している。
「あ」
「何?」
「真司さん真司さん。あんな感じじゃない?」
友奈が近くのテーブル席を指さす。そちらには、制服を着たメイドと、その知り合いらしき三人の少女___このうち二人はおそらく双子___がいた。
「アンタ達。飲み物何にする?」
高圧的なメイド。あれでよくクレームにならないなと感心した。
「速くしなさいよ。遅いと罰金よ罰金」
「それが客に対する態度か」
ごもっともです。
「ここではこれが仕様なのもう決まったわよね?」
前半だけメイドの素が出た。
「私メロンソーダー」
「ただのメニューには興味ありません」
メイドの好みを客に言われても。
「私はミルクティーをお願いします」
「アンタ(最初の女の子)はどれがいいの?」
「今選んでるじゃない」
「団員にあるまじき遅さね」
最初のツインテールの子だけに少し厳しい気がするのは真司の気のせいだろうか。
「いつから団員だ」
「そういう設定なの団長に逆らうなんて百年早いわよ」
メイドの女の子も大変だなと、真司は水を飲む。
「ややこしいわね。アイスコーヒーでいいわよ」
「団長命令よ。待ってなさい」
メイドはそう言って胸を張って厨房へ向かった。
真司は眼を大きく開き、
「おいおいおい! このお店ってああいうのが普通なの?」
「私も初めてなのでわかりませ
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