暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第267話「神界を穿つ」
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
達が優勢となる。







「が、ぁ……!」

「これで……安全は確保できたかな」

 しばらくすれば、大量にいた敵は一掃されていた。
 途中から、とこよや紫陽なども参戦した事で、さらに殲滅に拍車がかかっていた。
 あれほど苦戦した神界の神が、いくら完全有利な状況に持ち込んだとはいえ、ここまで優勢なまま倒し切れたのは司達にとっても驚きだ。

「これで司が用意したアレが……っ!?」

「す、凄い……あれが、この世界全ての“祈り”なの……!?」

 アリシアやなのはが、改めて司が制御する“祈り”を見る。
 そこには、眩いとすら思える程の輝きを持つ巨大な光球があった。
 七色に常に色を変える光球は、確かに巨大だが、その状態の上でかなり圧縮されていると、一目でわかってしまうほどだ。

「皆、お願い!」

 司が大声で周囲に呼びかける。
 ここまでで、集めた“祈り”は飽くまで戦っていない者の“祈り”だ。
 実際は、召喚された英雄達や、一部の現地人の“祈り”もあったが、優輝達主要メンバーだけはまだ“祈り”を捧げていなかった。

「ッ……!」

 そして、彼ら彼女らの“祈り”は、一人一人がかなりの強さを持つ。
 これまで、何度も神界の神達と戦ってきた。
 その“意志”から放たれる“祈り”は、当然並大抵の人とは比べ物にならない。

「これで……後は……!」

 さらに一際大きくなった光球が、脈動を繰り返す。
 その様は、なのはが放つ前のSLBのようだ。

「装、填………!」

 重いものを持ち上げるかのような司の声と共に、魔法陣が展開される。
 その位置はちょうど光球の真下だ。
 司もその魔法陣のさらに下に転移し、シュラインを魔法陣にかざす。

「―――誓いをここに。我が祈りは無限に続き、夢幻に届く……!」

 光球の周囲に、プリエール・グレーヌが囲うように展開される。
 直後、司の詠唱が始まる。

(あまね)く全ての祈りを束ね、今こそ世界を穿つ!」

 詠唱と共に、光球はさらに圧縮され、小さくなっていく。
 敵が見れば、いち早く止めなければならない程の“祈り”だ。
 だからこそ、神界の神々は司を狙っていた。
 だが、今この周囲に敵はいない。
 司の詠唱を止める者など、誰もいなかった。

「束ねられた想いよ、(うつつ)となれ!!“この世全ての祈り(ラ・プリエール・デ・エスポワール)”!!」

 極限まで圧縮された“祈り”が、解き放たれる。
 それは、一筋の極光となって、天へと伸びていく。
 標的は空……ではない。

「行っけぇええええええええええっ!!!」

 虚空に浮かぶ、神界への入り口。
 そこへ、極光は吸い込まれるように
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ