暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界の銃使い
天災と飛将軍
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「キリト君、天災って?」

「ああ、藍椿自体の信憑性も薄かったけど、その中の構成員の一人にそう呼ばれているリーダー格の人がいたって噂を聞いたことがあってな。あとは、飛将軍とかって人も」

「へぇ、私は全く聞いたことないけど・・・」

「あー、飛将軍なら俺も聞いたことあるよ。藍椿のメンバーだってことは知らなかったけどね」

「残念ながら、どちらも先輩ではないですね。天災はリーダーだったラウ姉ですし、飛将軍はリオンさんの方ですし。先輩はあの頃から臆病な殺戮者でしたね」

俺一人じゃ、流石に1000人は相手にできねぇぞ?とはリオンさんは言ってましたけど。確かに、天下無双の二つ名を持ってるだけの実力はありましたね。その後に、藍椿なら分かんねぇけどな、と付け加えて、危うくラウ姉をその気にさせるところでした。

「でも、アスナはリオンさんには会ってると思いますよ?」

「え?そうなの!?」

「56層の時だよね?フィールドボスを狩ろうとしてた攻略組を一人で止めた人、だよな?」

そんなこともありましたね、あの時はリオンさんいなくて3人で狩るのは辛かったんですから。

「あ、もしかして、あの鎌使ってた人のこと?」

「ええ、リオンさんの主武器は鎌でしたし」

「あいつ自身とは俺は戦ってないけど、攻略組の1パーティ相手に勝ってたしなぁ」

うわぁ、それは初めて聞きましたけど、流石としか言い様がないです。同じ藍椿でも、私では無理ですね。ちなみにですけど、私はヒーラー、なんて呼ばれてたりしました。

「それで、その藍椿と今日のことと、何の関係があるの?」

あらら、結構話がそれてましたね、そろそろ戻しますか。
はぁ、それにしてもこれは思い出したくもないんですけどね・・・。
こんな役押し付けてくれるなんて、先輩もヒドイですね、ほんと。

「まあ、私たちは色々やりました。それはとても楽しい日々ではあったんですけど、楽しい時って簡単に過ぎていっちゃうんですよ。ある時、藍椿は突然終わりを迎えました」

「え、それって・・・」

「私たち以外の2人が死んでしまって。それで、藍椿は事実上解散しちゃったんですよ」

思い出したくもないことを無理やり話しているせいで、先程からめまいがしている。
なるべく軽く、今日の天気を語るくらいの軽さで。深刻だと受け取られないように。

「その死因が・・・」

その時、横合いからいきなり声がかかる。

「MPKだったからだ」

まったく、遅いんですよ・・・
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