天災と飛将軍
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「せっかく私が気を利かせて二人の時間にしてあげようと、今日は行かないようにしてたのに・・・」
私は一人ぶつくさ言いながらも、先輩たちのホームに向かっています。珍しいことにシリカの方から私にメッセージが届き、聞きたいことがあるからホームの方に来てくれないか、との事だったのですけど・・・。一体なんなんでしょうか?
「というか、今日一日店を臨時休業にさせただけの代価は貰わないと、気が済みません」
大切な予定こそなかったものの、今から出向いていては、店を何時も通りの時間には開けられませんし・・・まったく、今日は嫌というほど居座ってやることにします。
そう決意して、先輩のホームの戸を開けると、意外な光景が広がっていた。
「わー、何なんですか一体。ボス攻略でも行くんですか?だったら私よりも・・・」
中にいたのは、シリカとアスナ、キリトさんにあと一人知らない男の人。KOBの制服を着ているから、攻略組には違いないんだろうけど・・・。
と、ここに居ないはずがない人がいないことに気づく。
「あれ、先輩は?」
キッチンの方にでも行っているのだろうかとも思ったが、皆の表情が暗くなるのを見て違うと判断する。
「ここに・・・」
シリカがさした方を見ると、ソファの上に先輩が横たえられていた。
えと、全く状況が読めないんですけど・・・。
「ついさっきの事なんだけど、レイト君が急に倒れたのよ」
「は?先輩が?」
「ああ、フィールドに出ている時に倒れて、原因が分からないからここまで運んだんだ」
「ただ単に睡眠不足とか、ナーヴギアの調子が原因とかではないんですね?」
「それはないと思う。倒れる前に悲鳴あげてたから・・・」
「それで、ここにいる人ではお手上げだから、私が呼ばれたってことでいいんですか?」
確かに、シリカ以外では先輩と付き合いが長いのは私でしょうけど・・・。
流石に予想外でしたね、この展開は。
「で、倒れる直前に何かきっかけとかなかったんですか?」
「レイトは、ちょっと諍いがあって直前まで無力化したオレンジプレイヤーと話してた」
何がどうなったらオレンジとのんびり話していられるのか分かりませんけど、まあそこは置いておきましょう。今は関係ないですしね。
「それがさ、レイトはラフィン・コフィンの名を聞いたら、おかしくなったみたいでな」
っ!?ラフィン・コフィン!
大筋は読めましたけど、あと一個ピースが足りない・・・。もしかして・・・。
「その諍いって、PK絡みでしたか?」
「ん、ああ。KOBの奴らが殺された」
なるほど、分かりました。
確かに先輩なら、いえ、私でもそうなりますね。
「分かりました。先輩がどうして倒れたか」
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