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剣と盾
デスゲーム始動
妹捜索
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味と言うか、距離感を図ることを苦手にしている妹が、今どんな心境なのか想像に難しくない。

だが、男達にはその反応が楽しかったのか、調子に乗った1人が彼女の肩に手を乗せた。

それを見た瞬間に、再び勝手に動き出す身体。
一瞬にして3人との距離を詰めると同時に、男の手首を握る。

突然の出来事に三者三様の表情を浮かべているが、無視して男をにらみ付ると、自分でも、今迄にこんな声色を出した事があっただろうかと思うほどの低い声が出てくる。

「うちの連れに、何か用でも?」

未だに驚きの表情を浮かべる男達だったが、声を掛けた事で反応を見せる。

「な、何だよ。」

「べ、別に。一緒に街でも回ろうって声掛けてただけだよ、文句でもあんのかよ。」

「そうだ、そうだ、なんだよ喧嘩でもしようってのか?あぁ?」

手首を握られてる方は、最初こそ驚いた感じに返して来たが、もう一人の男が、急に1人で現れた俺に対して若干強気に言い返すことで、それに便乗するような形で強気な態度に変わる。
それもそうだろう、俺は1人、相手は2人居るのだから完全に優位であることは少し考えれば分かることなのだが、次の俺の一言で態度が一変する。

「そうか、ならβテスターの俺が案内してやろうか?どうせなら、戦い方も教えてやるよ?」

目に見えて表2人の情が強張る。

「くっ。い、いらねぇよ。」

「なんだよ、むきになってさ、行こうぜ。」

「ああ、どうせあれもネカマだろ。」

負け犬の遠吠えとは正にこう言う発言の事を言うのだろう。最後の一言に対して思う所が無い訳ではないが、これ以上のトラブルはよろしくない。
手を強引に振り解いて、足早に立ち去っていく2人の背中を一括した後に、妹であろう姉似の女性に振り向いて声を掛ける。

「えぇと、大丈夫か?シリカ、かな?シルドだけど?」

未だに驚きの表情を浮かべて固まっている彼女は、直ぐに反応を見せてはくれない。同時に違ったか?と言う考えが浮かんでくる。
それだとかなり恥ずかしい状況になってしまうのだけれど、どうしましょ。
がっ、それもどうやら杞憂だったよで、次の瞬間には凄い勢いで胸に飛び込んできた。

「ち、ちょ。お、おい。」

行き成りの事に驚いてしどろもどろになってしまうが、彼女の身体が少し震えているのに気が付くと、直ぐに冷静さが戻る。
不安だったのだろう、不安でどうしようもなかったのだろう。そんな彼女の心中を想うと、恥ずかしさ以上の愛おしさが湧き上ってくる。自然と胸元に有る彼女の頭に手を載せると、先程とは全く逆の、優しいい勝手に声が出てくる。

「わりぃ、怖かったな。」

黙って頷く彼女の頭を撫でていると、不意に周りの視線に気が付く。気が付いてしまった。途端に恥ずかしさ
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