第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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ィストも使用することができる。つまり、ヒヨッコ超人である鹿の子が、ケビンマスク以上の強豪超人になってしまうということじゃあ。そうじゃろう?」
ローブの少女は目に涙を溜めながら、グレート・ザ・屍豪鬼から顔を逸らした。しかしグレート・ザ・屍豪鬼はローブの少女の頬を掴み、無理やり自分の方へと顔を向けさせる。
「だがよぉ、お嬢ちゃん。マッスルジュエルの力を得ることができるのは、マッスルジュエルに適合した適合者だけ。そうじゃったよなあ?」
ローブの少女は涙目になりながらも、きつくグレート・ザ・屍豪鬼を睨みつけた。
「そ、そうですぅ。誰もがマッスルジュエルの力を得ることができるわけではないのですぅ」
グレート・ザ・屍豪鬼はニタリと歪んだ笑みを浮かべながら、ローブの少女を睨み返した。
「それにしても、じゃい。お嬢ちゃんみたいな娘っ子がのお、なんでマッスルジュエルなんていう、トップシークレットな超重要機密品を持っているんじゃい? 確かこいつは、キン肉神殿の最奥にある大金庫で、厳重に保管されてたはずじゃが?」
ローブの少女はビクンと肩を震わせた。ローブの少女の身体が強張る。
「お嬢ちゃんよお。貴様はいったい、何者じゃあ?」
ローブの少女は口をつぐみ、目線を下に落とし続けた。
「何者だと聞いている!」
グレート・ザ・屍豪鬼はローブの少女の胸ぐらを掴み、そして強引にローブを引きちぎった。
「き、きゃあああぁぁぁああッ! ですぅ」
悲鳴と共にローブが破られると、ローブの下から、まだあどけなさが残る可愛らしい少女が現れた。
明るい栗色の髪の毛から覗いている頭頂のキン肉カッターは、この少女がキン肉星出身であることを物語っている。
着衣はビキニにマントという露出の高い格好ではあるが、ボディラインはそれほど目立たない。胸や臀部の膨らみが控えめなのは、身体的なものではなく、年齢的なものであると見受けられる。
つまり、この少女は本当に幼い、まだ成長途中にいる、正真正銘、子供なのである。
「やはりキン肉星の者じゃったか。しかもその姿は……貴様、シュラスコ族じゃなあ」
少女はとっさに、マントで顔と身体を隠したが、時すでに遅し。グレート・ザ・屍豪鬼は少女の正体に気づいてしまった。
「貴様、シュラスコ族のミーノだな? 確か、あのミートの義理の妹であり、キン肉王家の使用人じゃったなあ」
「だ、だったらなんだというのですぅ?! 私が誰かなんて、あなたには関係の無いことですぅ!」
「シゴシゴシゴッ! ミーノよ、貴様に用は無くとも、マッスルジュエルには用があるんじゃい! だからのぉ、いい子だから、さっさと儂に、マッスルジュエルを献上するのじゃあ!」
凄んで威圧するグレ
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