第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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探している。一方、ボサメガネ少女は、ローブの少女に突き飛ばされて、尻もちをついてしまった。
「や、やっぱりですぅ! マッスルジュエルが輝いていますぅ!」
ローブの少女は、胸から、光り輝くハート形の宝石を取り出した。宝石は様々な色の光を、四方八方に放っている。
「マッスルジュエルのこの反応! 間違いないのですぅ! この近くに、適合者様がいらっしゃるのですぅ!」
ローブの少女は宝石に話かけるように、声を上げる。
「マッスルジュエルよ、教えてくださいですぅ! 適合者様は、どこにいるのですぅ?」
ローブの少女は、輝く宝石を握り締め、その手を空に掲げた。
“ピキュゥアアァァァァッ”
四方に放たれていた宝石の光が、ひとつにまとまっていく。光は1本の線になろうとしている。
「この光の先に、適合者様がいらっしゃるのですねッ?!」
光がまとまりかけた、その時。ローブの少女の手首が、強烈な握力で握り絞られた。
「い、痛いですぅ! な、何をするのですぅ!?」
グレート・ザ・屍豪鬼は、宝石が握られているローブの少女の手を締め上げ、そのまま身体ごと持ち上げた。
「痛いッ! いたいッ! イタイっ! はなせ! ですぅ! はんなぁせぇ! ですぅ!」
ローブの少女は足をバタバタとさせ、離せと言わんばかりに暴れて抵抗する。
「シゴシゴシゴッ! お嬢ちゃんよ、いくらジタバタしようが無駄ってもんじゃい。まるで泣き叫んでいる乳飲み子を抱いているような気分じゃて」
グレート・ザ・屍豪鬼は更に力を加えて、ローブの少女の手を締め絞る。ローブの少女は痛みに耐えかね、グレート・ザ・屍豪鬼のスネに連続つま先蹴りを叩き込む。しかしグレート・ザ・屍豪鬼は涼しい顔で、ローブ少女に話しかける。
「それよりも、貴様の持っているそれは、正真正銘、本物のマッスルジュエルなのか?」
グレート・ザ・屍豪鬼は、ローブの少女の顔を覗き込み、睨みつけた。
「正義超人界の至宝、マッスルジュエル。このマッスルジュエルに超人強度の一部を込めると、マッスルジュエルにはその超人の能力情報が全てインプットされる。そして、マッスルジュエルを手にした者は、インプットされた超人の全能力を受け継ぐことができる。例えば、先程この儂がしごき倒した鹿の子超人が、もしもケビンマスクの能力がインプットされたマッスルジュエルを手にしたら、どうなるのか? 鹿の子は元々の自分の能力に加え、ケビンマスクの能力をも上乗せして手にすることができる。具体的に言うと、鹿の子はケビンマスクのフェイバリットホールドであるビッグベン・エッジや、ロビン王朝版火事場のクソ力と言われる大渦パワーを使うことができてしまう。もちろん、元々の自分の技であるアントラーフ
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