第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(1)
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ーヒロイン。適合者様が考えに考え尽くして作り上げた、理想のオリジナル超人。つまり……」
グレート・ザ・屍豪鬼とミーノは顔を見合わせた。
「自作自演!」
グレート・ザ・屍豪鬼とミーノの声がハモる。
目の前で繰り広げられている状況に気持ちが追いつかないグレート・ザ・屍豪鬼とミーノは、眼球だけを動かしてキン肉マンルージュの姿を追っている。
そんなグレート・ザ・屍豪鬼とミーノを尻目に、キン肉マンルージュは“とぉ!”という気合いの入った声を上げ、リングのコーナーポストにある鉄柱の先端に飛び乗った。
「す、すごぉい! なんだか状況が全然わかんないけど、力が無尽蔵に湧いてくるよぉ! すんごく体が動いちゃうよぉ! まるで超人になっちゃったみたいだよぉ!」
キン肉マンルージュは鉄柱の上で、はしゃぎにはしゃぎまくる。ふんふんと鼻息を荒くしながら、ボディビルのラットスプレッドやサイドチェストのポージングをしたり、ムエタイ選手のようなパンチとキックのシャドーをしたり、大はしゃぎである。
「すごい! すごぉい! すんごぉぉおおい! わたし、なってる! 本物の超人になってる! 嘘みたい! 現実が嘘みたい! わああぁぁああぁぁ! どうしよう! どぉしよう! どぉうしょおおぉぉおおッ!」
キン肉マンルージュはぶりっこポーズをしながらお尻を突き出し、ぷりぷりと振りながら悶えている。
自分自身に起こっている身体の変化に、キン肉マンルージュは心の底から感動している。
「なんだかわたし、今ならなんでもできちゃいそうな気がする! ううん、できちゃうかも! うううん、きっとできるよぉ!」
全身をくねらせて、ひとりで盛り上がっているキン肉マンルージュは、突然に我に返ったように、グレート・ザ・屍豪鬼の方へと向き直る。
「d.M.pのメイキング超人、グレート・ザ・屍豪鬼! 新世代超人ベストメンバーズに代わって、マッスル守護天使、キン肉マンルージュが、あなたのお相手しマッスル!」
キン肉マンルージュはグレート・ザ・屍豪鬼を見下ろしながら、不敵に笑みを浮かべた。そして鉄柱の上で、決めポーズをとる。
が、“ツルリ”という効果音が聞こえてきそうなくらいに、キン肉マンルージュは足を滑らせる。
“ずどぉぉぉん”
そして決めポーズをとったまま、キン肉マンルージュは見事なまでに全身を地面に打ちつけた。
「だ、大丈夫ですぅ?!」
ミーノは慌ててキン肉マンルージュに駆け寄る。
「……へのつっぱりはご遠慮願いマッスル」
キン肉マンルージュは地面に打ちつけて真っ赤になった顔を上げ、強がりとしか思えない台詞を吐いた。
ボサメガネ少女の変化ぶりを見せつけられたミーノは、信じられないと言わんばかりの
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