第弐話「環の気持ち」
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緒にいるわけ!?」
「いや〜、烈火中隊長が組手に付き合ってくれてさ。どうせだから一緒に昼飯食おうって言われて、ご一緒させてもらう事にしたんだけど」
「組手!?烈火中隊長と!?」
頷くハクジに、タマキは席を立って猛抗議する。
「一体どんな手を使ったの!?」
「同系統の能力だし、参考になるだろうからって中隊長の方から……」
「ズルいズルいズールーいー!!私だってまだなのにぃぃぃ!!」
「ええ……そんな事言われても……」
羨んでくるタマキの厚に押され、思わずたじろぐハクジ。
見かねた烈火は、タマキの頭に手を置いた。
「環も今度相手してやるから、な?」
「ホントですか!?約束ですよ?」
「勿論だぜ!俺は約束は守る男だからなッ!」
「ありがとうございます!!」
「ふぅ……危うく昼飯がひっくり返る所だった……」
ハクジは胸を撫で下ろすと、お膳をテーブルに置いて座る。
その向かいに、ホオズキが腰を下ろした。
「やれやれ、相変わらず騒がしい奴らだな……」
「あ、鬼灯くん。やっほー」
「ごきげんよう、シスター慈温にシスターヒータ。今日もガールズトークかな?」
「乙女は24時間365日、いつだってガールズトークに花を咲かせるものよ!」
「慈温さんの口は花咲かせすぎて、そろそろ萎れてるんじゃないですかね〜」
「ん〜?また毒が出てるねヒータ?ちょっと搾っちゃおうか〜?」
「すみません生意気言いましたこめかみはやめてぇぇぇぇぇ!!」
「飯時に実力行使はやめてくれないか!?」
ヒータのこめかみを笑顔でグリグリするシオン。
半ギレ気味に止めに入るホオズキ。
人の事を言えない騒がしさに身を投じるホオズキ。その隣では何処か似た者同士な3人が、各々の昼食に手を付け始める。
「元気がいいな!俺も負けてられねぇぜッ!いただきますッ!」
「冷めたら勿体ないもんな。いただきます!」
「私も食べ終わらないと……いただきます!」
手を合わせた3人は箸を手に取り、茶碗に盛られたご飯をかき込む。
「二人とも、いい食べっぷりだなッ!その調子なら、二人ともすぐに強くなれるぜっ☆」
「ふぁいッ!ひんじんふぁいはい……んぐっ、新人大会、負けられませんからッ!」
「今年の代表は私と興梠の2人……第1の名前に恥じない活躍をお見せしますッ!」
「おうッ!まあでも第1の肩書きとか、そういう硬っ苦しいのは気にしない方が楽でいいぜ?お前らが全力で挑んで出した結果なら、誰も文句は言わないさっ☆」
「「烈火中隊長……」」
熱血漢からの思わぬ言葉に、2人は箸を止めて烈火を見つめる。
「まあ、どうせ目指すなら優勝がいいってのは、違いないけどなッ!」
烈火は再び豪快に笑うと……ハクジの皿からフライを
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