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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
女神(あね)と怪物(いもうと)と不幸を願った男の末路
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ギリギリで融合を解除することにより、爆発から逃れた丹下。
彼は今船に乗り、エンジンをかけようとしていた。
あと融合してたせいかな。全裸なんだけど。

「へへ…へへへへ!まだだ、まだ俺は終わらねぇ!!」

歪んだ笑顔のまま、彼は嬉々としてエンジンをかける。

「俺は代表に気に入られてる!つまりはまだチャンスはある!もう一度やり直せる!まだ…世界を見られるチャンスはある!!」

操作盤を押し、彼はこちらに向かって走ってくる一同に捨て台詞を吐こうとする。

が、

「か…かは…あ?」

口が、動かない。
どうしてだ?首も動かない。
それどころか手も、足も、
しきりに目を動かし、ミラーに目がいく。
そこには

「…!!」

ほぼ石化している自分の姿が映っていた。

「!!…!!!!」

皆が走ってくる中、1人だけ立ち止まってずっとこちらを見ている者がいる。

(あの…クソアマァァァァァ!!!!!)

ステンノだ。
逃げようとも、ステンノの石化の魔眼だけは逃れることは出来なかった。
船には乗れた、だがもう身体は動かせない。
そうしている間にも石化は進行し、もう自分は石像となり始めている。

(嘘だ…嫌だ!!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!)

最後に見えたのは、こちらに向かって矢を放つ巴御前。

(死にたくない!!どうして俺が死ななきゃならない!?嫌だ!これじゃ俺は…代表の世界のその先を…見ることが出来ない!!!)

火のついた矢は見事に船に突き刺さる。
やがてそれは燃料に引火し、大爆発を引き起こした。


「ゲス野郎にはお似合いの最期…だな。」
「ああ、あいつ…代表の作る世界の先が見たい…なんて言ってたよな…。」

黒煙を上げながら沈みゆく船を見て、陸はそう呟く。

「だったら見てろよ。お前の思いどおりにならなかった世界を…水底からな!」


?


(死なない!なんで!?どうして!?)

石化した丹下。
しかし彼にはまだ意識があった。

(爆発に巻き込まれたのに!?こうして海に沈んでいるのに!!なんで!?俺は!?)

女神のいたずらか、彼の"心"だけは石化していなかったのだ。
爆発も石化していたからこそ無事で済み、そして今、自重に任せてどんどん湖の底へと沈みつつある。

(まさか…俺は…一生このまま…?)

身体は指一本動かせない。
視線が捉えるのは水越しの太陽
しかし、それもだんだん見えなくなり、冷たく暗い湖の底へと落ちた。

(生きることも…死ぬ事も出来ない…いやだ!死なせてくれ!!一生このままなんて嫌だ!!誰か誰か助けてください!!いいや!ころして!!ころしてください!!おねがいします!!こんなじんせいいやだ!!
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