暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−−鼠と鴉と撫子と
17,撫子VS
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を尖らせて、惜しかったナ、と呟いた。
近づいてきて、メタルクローを外した手で握手を求めてくる。

一瞬迷った後、私は手を差し出した。顔は、そっぽを向いたままだけど。

「いえ、完全に私の負けです」
「昼にやったらオイラの惨敗だろうナ。ここまで攻略法を考えて勝てなかったのはクロちゃんとキー坊以来カナ?」

今、さらりとおかしな事を聞いた気がするが、アルゴさんの後ろから来た人影にその考えはどこかへ行ってしまった。

クラインさんが、私の紫電を持ってこちらにやってくる。
「いや、なんつぅか、おりゃあ心が痺れたぜ!!」

しかし、その顔は先の戦いに酔いしれてはいない。むしろ逆。
ココからの戦いに自身の精神を集中している顔だ。
当然、HPゲージの半分になった私はデュエルの連戦など不可能だ。


「んじゃあ、キリトよう。やり合おうじゃねぇかぁぁ!!」

クラインは自身の刀を抜き放ち、咆哮した。

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