91 東アジア反日武装戦線の暗躍
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にある高校の文化祭でテロを起こしたそうですよ。それに幾度と東京や静岡にも来ているので会える機会はありますよ」
「だといいがな」
斎藤和は別の職として貸本屋を営んでいる。その時、一人の男が入って来た。
「貸本屋か・・・。文学部卒の俺には絶好の所ですね」
「そりゃありがとうございます」
「ところであんた、こうして貸本屋やってるけど・・・」
男は斎藤の耳元で囁いた。
「東アジア反日武装戦線やってるでしょ?」
斎藤はビクッとした。
「もしや、貴方は警察?」
「いえ、いえ、とんでもない。私はね・・・」
男は小声で続ける。
「日本赤軍ですよ」
「あ、あの・・・!?」
斎藤は驚いた。
「これはこれは、ありがとうございます。我々はね、貴方のいる組織をお待ちしていたのですよ」
「そうですか、ウチのリーダーも是非同盟を組みたいと言っていましたので・・・」
「わかりました。では今度の会議にて是非ご参加を・・・」
「ああ、いいでしょう」
ありと悠一は東京に到着していた。
(東京ね・・・。そういえば異世界の『杯』を持ってる子がいるとか)
「さて、まずはホテルにチェックインするか」
「そうね」
二人は空港付近のホテルにてチェックインした後、ありは夫に頼み出る。
「ちょっと母に電話してくるわ」
「ああ、いいよ」
ありはホテル内の公衆電話を借りて実家の母に電話をした。
かよ子はまる子にたまえと下校していた。
「もう来月はクリスマスか・・・」
「そういえば今度はクリスマス合唱コンクールがあるから大変だよね」
「うん、もしかしたら毎朝か放課後練習するのかもね」
「放課後ならともかくアタシゃ朝はやだなあ〜」
「でも放課後だって習い事で出られない子がいるから、朝しかないんだよ」
たまえが解説する。
「う、うん・・・」
「まるちゃん、運動会の練習の時みたいに遅刻しないでね」
「そうだよ、かよちゃんはおっちょこちょいでも遅刻しなかったんだよ」
「遅刻しそうになった時もあったけどね・・・」
「は、ハイ・・・」
東アジア反日武装戦線の本部。斎藤は大道寺を始め、全組織全構成員に日本赤軍の和光を紹介した。
「この方があの日本赤軍の一人、和光さんですよ」
「どうも、よろしく」
大道寺は話を始める。
「それで、今回の議題だが・・・、折角日本赤軍の方が来ていただいたのだからその方の意見を是非聞いておきたい」
「ああ、我が総長、重信房子が行った異世界との距離を近づけた事により異世界の協力者が出ている。だが、我々の計画を邪魔する奴がいるのも事実だ。そこで我々が最も脅威とされているのが、平和を良しとする異世界の奴がこの日本の人間に我々に対抗する道具を寄越している。特に我々の中で最も恐ろしいとされ
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