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リュカ伝の外伝
親への感謝の気持ち@
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皆、黙ってしまった。
「だ、だからさぁ…みんなで協力してクッキーを焼こうねって言ってるんじゃないの!料理出来なくても、一緒にお父さんの為に頑張ろうよ…ね?」
リュリュは恥ずかしさのあまり涙目になっている。

盲点だった…リュリュが料理出来ないとは…
全てにおいて男受けするリュリュ…
そして男の心を鷲掴みにする料理の腕…
男は皆、リュリュのエプロン姿を想像し、シコシコ励んでいるに違いない…
マリーですら、簡単な料理ならこなせるのに…

「ともかく、そんな泣かないで…一緒に頑張るわよね、リュリュ?」
「ポピーさん、お姉ちゃんの料理下手は壊滅的なんですよ!それでも料理させますか?」
ひ、酷い事を言う妹ね…
少しはお姉ちゃんを庇いなさいよ…
…私も端から見たら兄を苛める酷い妹なのかしら?
気を付けた方が良いかしら?………まぁ私の場合はいっか!相手はティミーだし!

「フレイちゃん!そんな酷い事を言ってはダメだよ…お姉ちゃんだって、頑張れば上手く出来るよ!ね、リュリュ…一緒に頑張ろう!」
リュリュの事となるとコイツが張り切る…
今回は有りがたいが、正直引くね!
リュリュの手を握り、一生懸命励ますティミー。
お前知っているのか?妹(マリー)に『キモい』って言われてるんだぞ!
私ですら言った事無いのに…『キモい』って言われてるんだよ!
そろそろ気付いてよ…

「大丈夫よリュリュ…作って失敗したら、優しいティミーが全部食べてくれるから!ね、お兄ちゃん!」
「あぁ!勿論だとも!リュリュの作ったクッキーなら、喜んで食べさせてもらうよ!」
あぁ…本当だ…コイツ、キモい…
失敗した不味い物は全部お前が食えって言ったのに、コイツ気付いてない…

色々な意味で不安になってきたわ…
私、お父さんに感謝の気持ちを伝えたいだけなのに…




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