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リュカ伝の外伝
親への感謝の気持ち@
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かり纏めないと…

「で、明日に迫った2月14日に向け、私達でお父さんに何かプレゼントを贈ろうと思うのよ!」
「まぁ素敵ですぅ、ポピーお姉様!」
ふむ…本心かどうかは別にして、マリーは賛成してくれると思ってたわ!

「私は…別に…構わん………父上の事は…す、好き…だから…」
よし…口下手なリューラも賛成してくれたわ!

「ふん…まぁいいわ!お父さんが喜ぶと、お母さんも喜んでくれるから…か、勘違いしないでよ!私はお母さんが喜ぶ顔を見たいだけなんだからね!」
うん、ウザイけどリューノも協力してくれそうだ。

「うふふふ、私も頑張ります!お父さんに褒められたいの!」
まぁリューナは、私達の中でも1.2を争うファザコンだから、100%賛成してくれると思ったけど…リュリュとどっちがファザコンだろうか…?

「リュリュとフレイは手伝ってくれる?」
リュリュに関しては心配は無い…リューナと同じ理由だから。
ただフレイが読めない…

「手伝うと言われましても…何をするかにもよりますね。女好きのお父さんに、娘一同で身体を捧げると言われれば、協力は出来ませんから」
マリーと同い年とは思えないクールさ…思考が読みづらいわぁ…

「それも考えたけど、そうするとティミーが邪魔じゃん!だから、そんな事はしませんよ!でも、個人的にやりたい人はご自由にどうぞ…私は止めません!」
「ふむ…では何を?」

「うん。私はこの秋にラインハットに嫁ぎます…明日の2月14日がお父さんだけの娘である最後のバレンタインデーです…だから通例に従って、みんなでクッキーを焼きたいと思います!」
「「「おぉ…いいわねぇ…」」」
ふむふむ…概ね良好ね!
でも私の愚兄が困り顔?

「なぁポピー…僕は料理なんてした事ないんだけど…」
「バカじゃないの!?アンタ私の話を聞いてた?『みんなで』って言ったの!料理したことなくても、した事ある人の手伝いは出来るでしょ!ティミー一人で作れって言ってるわけじゃ無いのよ…」
「う、うん…わかったよ…何すれば良いのか指示をくれよ」
まったく…世話の焼けるお兄様ねぇ………あれ?何故だかリュリュまでもが困り顔ね…
「リュリュ…どうしたの?お父さんにプレゼントしたくないの?」

「ち、違うよ!私お父さんの事大好きだもん!プレゼントはしたいよ…クッキーだってケーキだって…私自身をプレゼントしたいぐらいよ!」
私の兄妹は変態揃いね…
極度のシスコンに暴走気味のファザコン…
「じゃぁ何で浮かない顔してんの?」

「………私…料理……ないの…」
「え!?何?聞こえないわ!」
珍しく俯き口籠もるリュリュ…
思わず強い口調で聞き返してしまう。
「りょ、料理が出来ないの!!」

叫ぶ様にカミングアウトしたリュリュ
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