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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百五十三話
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へと向かう事に決めた。

念のために、超重装備をコアの量子格納庫に入れてのことだ。

カンヘルを除く各種装備は勿論の事、対怪異専用装備などである。

なぜなら現在の直江津町には復活した死屍累生死郎に加え、”くらやみ”が存在しているかもしれないからだ。

(死屍累生死郎にはおそらく勝てるだろう。彼は復活したばかりだ。ユートピアとして今も吸血鬼である俺が負けるはずがない。
が、問題は”くらやみ”だ)

一夏は”くらやみ”という存在を自分なりに考察し、答えを出していた。

(世界の修正力そのもの、意思無き神。定義を外れた怪異を修正する力)

故に一夏は家にカンヘルの外装、フレームを置いてきた。

今この町で吸血鬼である自分が現在世界中で信仰されつつある神を纏うことは危険であると判断したからだ。

考えすぎかも知れなくとも、くらやみという完全な未知に対して万全を期す事を選んだのだ。

体内を流れる流体化したコアと予備のISだけが今の一夏の装備である。

最高戦力のカンヘルを持っていない不安はあっても、一夏は行くしかない。

各種欺瞞術式を展開し、飛行術式で飛び立った一夏が数分と経たずに学習塾跡に到着した。

そこで目にしたのは上下の教室を繋げるぽっかり空いた大穴、半身を抉られたキスショットの半有機素体、床に寝転ぶ忍野忍だった。

半有機素体は内部の有機部分と機械部分が露出した状態だ。

疑似血液とオイルが傷口からあふれ出ており、これが本当に人であったならば助かることのない重体だろう。

コアは辛うじて無事であることを目視でも確認したのちに、一夏は忍へ話しかけた。

「ひどい有様だね、我が姉上」

「嫌味か、ユートピア」

「単純な心配だよ。俺はあんたのファンだからな」

「お前に好かれるようなことをした覚えはないんじゃがのぅ」

「そっか」

一夏が半有機素体に手をかざす。

情報の遡及を試みる一夏であったが、その表情は曇っていた。

苦痛に歪む表情ではない。

自分の力が及ばない事への不満とでも言うべきだろうか。

その他に、納得したような表情も入り混じる。

予想が当たったとでも言わんばかりの表情である。

「再生も発動しない…か」

情報を上書きする再生を以てしても半有機素体を復元することは叶わなかった。

なぜなら、その部分に該当する物質が存在しないからだ。

完全にこの世界から消失していた。

「姉上」

「なんじゃ?」

一夏が忍に抜き取ったコアを投げ渡した。

コアは忍の手のひらの上で髪留めに変化する。

「これ、コアね。これさえあれば何かあってもどうにかなるから。もっとも」

現在の忍がどういう状態であ
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