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イヌカレたのはホノオのネッコ
第壱話「コマイヌとネコマタ」
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定、ポイ捨てされた空き缶が転がってきたのだ。

言うまでもなく、ハクジは派手にすっ転んだ。

「ぐおおおおおおおおッ!?」
「わああああああああッ!?」

隣のタマキも巻き込まれ、2人揃って派手に転ぶ。

「いててて……こんな時まで発動しなくていいじゃんアンラッキー!古達ちゃん、大丈……」

目を開け、タマキの無事を確認するため起き上がろうとするハクジ。

だが、その目の前には……。

「…………へ?」
「…………ぶ……?」

押し倒したかのような姿勢で、ハクジの顔を見下ろすタマキの顔があった。

訪れる数秒の沈黙。
一瞬で耳まで赤くなる二人の顔。

そして……

「やっぱり許さねぇぞコンニャローーー!!」
「何でこうなる不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

いつもと変わらぬ絶叫が、路地裏に響き渡った。



「また喧嘩してんのか……本当に騒がしくて騒がしく、騒がしい奴らだぜ」
「ですが、案外いいチームになるかもしれませんね」
「まあ、そうかもな……。だが狛司は後でランニング100週だ」
「……ラートム」
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