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吸血鬼になったエミヤ
042話 学園祭編 隠し事がバレるとの事
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。ちょっと丘に刺さってる武器でいいのがないか検索してみるよ」

そう言って自分の世界に潜っていって動きが停止したシホの姿を見ながらエヴァはタマモに話しかける。

「しかし……なんでもありならシホはあのアルをも消滅させられる武器をいくつも持っているというのは今にしても思えばすごいことだな」
「ですね。さすがはかの英雄王の宝物庫の武器防具をありったけ解析させてもらっただけのことはありますよ」
「まぁな。しかもそれを行ったのがよりにもよってアンリマユの方の人格なんだからな。シホの方だったらそんなさすがに度を越えた事はしないだろうしな」
「そうでしょうねー」

と、エヴァとタマモが汗を流しながら話していると、戻ってきたのかシホはいつの間にか一本の竹刀をその手に握っていた。

「む? 戻ってきたか。してそのへんてこなストラップの竹刀はなんだ?」
「うん。別名『虎竹刀』。この竹刀は絶対にケガを負わせないという能力があって矛盾するけど、でも確実にダメージは与えるという概念が付属させられているんだ」
「くっ……!あっはっは!なるほど、では舞台ではあのアルがダメージを喰らう光景が見られるという事か! 俄然明日が楽しみになったな」
「ですね〜!!」

と、もう明日の起こる光景を想像したのかエヴァとタマモは二人して盛大に笑っていた。

「でも……気がかりなことがあってね」
「なんだ?」
「アルの大会に出た理由なんだけどね。多分、ネギ先生がらみなんだと思う」

シホはいまだに遠くの浜辺で修行をしているネギ達の事を横目で見ながらそう零した。

「なに? どういうことだ……?」
「多分だけどね。アルは最高の演出をしようと企んでいると思う。たとえば……決勝戦でネギ先生と現身のナギを戦わせようとか、かな?」
「あー……ありえますね。とってもアルらしいニクイ発想です」
「そうか……カードの能力で過去のナギを出現させるのか」

エヴァも思いいたったのか、どこか黄昏顔になっている。
もしやしたら幻でも想いを寄せているナギとまた会えるかもしれないエヴァにとっては絶好の機会だからだ。
幾分悩みもするであろう。

「そっ。だから私はこのままアルと戦って、もし勝っちゃったらネギ先生にとっては残念なことにしかならないかなと思ってね。きっと、そんな事になったらネギ先生の成長を阻害しかねないし。ネギ先生の師匠のエヴァ的にはどう思う……?意見を聞きたいんだけど……」
「ふむ……確かにぼーやの成長には一手加える事は出来るだろうが、しかしそれは所詮現状はシホのただの予想であってアルの願望かはまだ分からんだろう? その時はその時だ。シホ。貴様がもしぼーやが勝ち上がってきたならばとてもでっかい壁になってやれ。コテンパンにのめすことを許す」
「いいの…
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