捕食する怪物
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ーフー』
緑の風を操り、高度を上昇していく。
「待て!」
ウィザードは怪物を追いかける。数回攻撃をよけた怪物は、また突撃によりウィザードにダメージを与えていく。
さらに、横一直線。そのダメージにより、少し高度を落とす。
「_______」
怪物はウィザードへ追撃を仕掛けてくる。全身に、怪物の刃物が入り、地面へ背中から落下する。
「がっ……!」
肺の空気をすべて吐き出し、体が動かなくなる。
さらに、怪物は低空飛行で迫る。
それに対し、ウィザードは痛むからだに鞭を打って起き上がり、怪物の四本の翅のうち一本を切り落とした。
「________!」
怪物は悲鳴を上げながら地面を転がる。
「よし……今のうちに……!」
ウィザードはウィザーソードガンでトドメを刺そうとする。
しかし、怪物はウィザードに勝てないと見るや否や、ウィザードに背を向けて逃げ出す。その目線の先は、一般人。
「いけない!」
しかし、ウィザードの発砲は遅かった。怪物の腕により、一般人の肩が引き裂かれ、鮮烈な血しぶきがあがる。
「クソッ!」
ケガを負った一般人を脇に、ウィザードは怪物を追いかける。怪物はその間にも、道行く人々から少しずつの血液を口にしていた。
「あれ……」
そしてウィザードは、怪物の変化に目を疑う。翅の切断痕。みるみるうちに再生していき、やがては元通りになったのだ。
「再生した……」
トンボと同じく、四枚に元通りになった翅を駆使し、再び怪物は、戦場を空に指定した。
再び空中で、ウィザードと怪物は何度も激突。
そして迫る怪物。しかしウィザードは、その動きに合わせて、ウィザーソードガンの刃先を突き立てる。
スピードを上げる怪物の体を引き裂き、後方の怪物はダメージにより落下していく。
「よし!」
ウィザードは怪物を追いかける。地上に降りたとき。
「ぐあああああああああああ!」
ウィザードの耳に、つんざく悲鳴が聞こえてきた。
落とした怪物が、落下地点近くの人を襲っていた。青年を捕らえ、今まさに捕食しようといていた。
「間に合わない!」
『コネクト プリーズ』
ウィザードは急いで、出現した魔法陣にウィザーソードガンを突っ込む。すると、怪物の脇に出現した魔法陣より、ウィザーソードガンの刃先が怪物を引き裂いた。
「大丈夫ですか? 速く逃げて!」
怯えた表情の青年を逃がし、ウィザードはトドメの指輪を使う。
『チョーイイネ キックストライク サイコー』
「はあああ……」
風が吹き荒れる。それを右足に集めながら、ウィザードはジャンプ。足元の風は竜巻となり、怪物への航路を示
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ