邂逅編
第2話 交流と迫る不穏
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ワ・トイネの兵力ですが、彼らは全部で5万人程度しか兵力がありません。即応兵力は1万にも満たないと考えられます。 今回準備してきた我が方の兵力を一気にぶつければ、小賢しい作戦も圧倒的物量の前では意味をなしません。 そしてこの10年間の準備が実を結ぶことでしょう」
「そうか…」
王は先代からの悲願が達成されると信じ、高揚のあまり歯を見せて笑みを浮かべる。そして玉座から立ち上がり、大声で発した。
「今宵は我が人生最良の日だ! クワ・トイネ公国、並びにクイラ王国に対する戦争を許可する! 決行は一週間後、各人の健闘を祈る!!」
『御意!!!』
こうしてロウリア王国の御前会議場は、王の戦争開始の許可とともに終了する。しかしその様子を、1人の若い男が冷たい視線で見つめていた。
「…無駄に命を潰す様な事を。 高々ヒト種しかいない国を作り上げたところで、列強に勝てる筈もないのに…」
青年は小声でそう呟き、祖国の現状を密かに憂うのだった。
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