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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第56話:燃える学び舎
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を守ろうと奮闘する自衛隊の隊員達の姿も。

 勝ち目などないと分かっているにも拘らず、職務を遂行し1人でも多くの学生を救うべく命を散らす彼らの姿に、ウィズは溜め息と共に軽く頭を振ると手近の建物内に入りノイズを片っ端からハーメルケインで切り裂いた。

「イヤァァァァァッ!?」

 その時、彼の耳に少女の悲鳴が届いた。かなり近い。

 ウィズがその声に向かって走ると、そこでは3人の少女が今正にクロールノイズに襲われそうになっている所だった。その前に見える炭の塵の山は、彼女らの友人かそれとも彼女らを守ろうとした自衛隊の隊員だろうか。

 ウィズは考えるよりも先に行動した。狭い校舎内の壁を利用して三角飛びの要領でノイズと少女達の間に割って入ると、ハーメルケインを一閃してノイズを倒した。

 突然目の前に現れた、明らかに普通ではない姿の人物に3人の少女──響と未来の学友である弓美・創世・詩織は呆然となった。

「な、何?」
「自衛隊……じゃ、ないよね?」
「魔法使い?」

 座り込んでしまっている弓美に続き創世、詩織が見たままの感想を口にする。彼女達が驚くのも無理はない。明らかに普通ではない格好をした人物が、あっさりとノイズを倒してしまったのだから。

「……何をしている、さっさと逃げろ」

 ウィズは呆けている3人に素っ気なく告げると、そのままノイズの掃討とメイジの迎撃に移った。
 離れていく彼の背を相変わらず呆然と見つめていた3人だが、ハッと再起動した詩織が弓美に肩を貸し立ち上がらせると創世の腰を引っ叩いて彼女も再起動させた。

「何時までもぼーっとしている場合ではありません! あの方が仰った様に、私達も早く安全な場所に逃げなくては!?」

 詩織に喝を入れられて、2人は慌てて彼女と共にその場を離れた。

 それと時を同じくして、アルドは慎次・未来と共に二課本部に向かうエレベーターに乗り込んでいた。彼女も颯人やウィズ同様、校舎に入り込んだノイズやメイジを相手に奮闘していたのだが、その途中で偶然にも未来を連れて避難しようとする慎次と遭遇。その2人にノイズが攻撃を仕掛けようとしていたのでそれを迎撃し、そのまま流れで彼女も共に地下へと向かう事になったのだ。
 メイジだけが相手なら慎次に未来を任せて地上の敵に専念するのだが、ノイズも居るとなると警戒するに越したことはない。

「────はい。これから未来さんをシェルターまで案内します」
『分かった、気を付けてくれ』
「大丈夫です、アルドさんも一緒ですから。それより司令、やはりカ・ディンギルとは────」
「ッ!? 伏せて!!」

 慎次が何事かを口にしようとしたその時、何かに気付いたアルドが未来と慎次を押し倒した。

「きゃっ!?」
「アルドさ
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