暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第264話「形勢逆転」
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 巨大な魔法陣が展開され、発動直前に優輝は優奈達を連れて転移する。
 そして、残された神達は魔法陣から放たれた極光に呑まれ、消えていった。











「終わったか。ちょうどいいタイミングだったな」

「お兄ちゃん!そっちも終わったの?」

「ああ。残っていた別の神々も倒しておいた」

 転移先は、緋雪と帝がいる場所だった。

「それで、まだ続けるのか?」

 未だに支援を続けるルビアとサフィアを見て、帝はそういう。

「いや、そろそろこっちも攻勢に移る。移動までは僕含めて支援を続けるが、その後は各自でその世界の神々を倒していく」

 優輝も支援を再開しつつ、帝に答える。
 既に大局の状況は変わりつつある。
 押されている状況から、徐々に逆転している。

「そろそろ天廻様達も復帰するだろうからな」

「と言っても、どの世界から?」

「地球、ミッドチルダ、ベルカ辺りが優先だな。特に、地球では司達が突入前の最後の準備を進めている。その援護があった方がいい」

 知っている世界且つ、住んでいる住人が多い世界を優先する。
 襲ってきている神の数も多いため、妥当な判断だろう。

「なら、私が地球に行くわ」

「任せた」

 作戦を大体把握している優奈が、一足先に地球へと向かうと宣言する。

「帝はミッドチルダに行ってくれ。なのは達と合流して、殲滅して回るだけでいい」

「ああ。わかった」

「送りは私達がしますね」

「頼んだ」

 次に、帝はミッドチルダへと向かう事にする。
 転移はルビアとサフィアが行うようだ。

「緋雪は僕と一緒にベルカだ」

「ベルカ……うん、わかったよ」

 ベルカと言えば、緋雪にとって因縁のある世界だ。
 優輝も敢えてここを選んでいた。

「今行けば、きっと面白い展開が待っているぞ」

「それってどういう……?」

「今、この世界には歴史に刻まれた英雄が蘇っている。……当然、ベルカ戦乱時代の英雄も含めて、な」

「もしかして……!」

 そこまで言えば、緋雪にも思い当たる節があった。

「でも、お、お姉ちゃん……は?」

「まだ言い慣れないのね……。私はいいわ。確かに、導王時代のムートの記憶も持っているけど、やっぱり別存在だもの」

 優奈は飽くまで優輝が“女性だった可能性”として生まれた存在だ。
 記憶を持っていても、それに対する考えまで同じとは限らない。
 だからこそ、ベルカで会えるだろう人物に、優奈は会おうとしなかった。

「というか、向こうも勘違いするわよ」

「そ、それもそうだね……」

「さて、そうと決まれば、行くぞ!」

 最後の支
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