最終章:無限の可能性
第264話「形勢逆転」
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
巨大な魔法陣が展開され、発動直前に優輝は優奈達を連れて転移する。
そして、残された神達は魔法陣から放たれた極光に呑まれ、消えていった。
「終わったか。ちょうどいいタイミングだったな」
「お兄ちゃん!そっちも終わったの?」
「ああ。残っていた別の神々も倒しておいた」
転移先は、緋雪と帝がいる場所だった。
「それで、まだ続けるのか?」
未だに支援を続けるルビアとサフィアを見て、帝はそういう。
「いや、そろそろこっちも攻勢に移る。移動までは僕含めて支援を続けるが、その後は各自でその世界の神々を倒していく」
優輝も支援を再開しつつ、帝に答える。
既に大局の状況は変わりつつある。
押されている状況から、徐々に逆転している。
「そろそろ天廻様達も復帰するだろうからな」
「と言っても、どの世界から?」
「地球、ミッドチルダ、ベルカ辺りが優先だな。特に、地球では司達が突入前の最後の準備を進めている。その援護があった方がいい」
知っている世界且つ、住んでいる住人が多い世界を優先する。
襲ってきている神の数も多いため、妥当な判断だろう。
「なら、私が地球に行くわ」
「任せた」
作戦を大体把握している優奈が、一足先に地球へと向かうと宣言する。
「帝はミッドチルダに行ってくれ。なのは達と合流して、殲滅して回るだけでいい」
「ああ。わかった」
「送りは私達がしますね」
「頼んだ」
次に、帝はミッドチルダへと向かう事にする。
転移はルビアとサフィアが行うようだ。
「緋雪は僕と一緒にベルカだ」
「ベルカ……うん、わかったよ」
ベルカと言えば、緋雪にとって因縁のある世界だ。
優輝も敢えてここを選んでいた。
「今行けば、きっと面白い展開が待っているぞ」
「それってどういう……?」
「今、この世界には歴史に刻まれた英雄が蘇っている。……当然、ベルカ戦乱時代の英雄も含めて、な」
「もしかして……!」
そこまで言えば、緋雪にも思い当たる節があった。
「でも、お、お姉ちゃん……は?」
「まだ言い慣れないのね……。私はいいわ。確かに、導王時代のムートの記憶も持っているけど、やっぱり別存在だもの」
優奈は飽くまで優輝が“女性だった可能性”として生まれた存在だ。
記憶を持っていても、それに対する考えまで同じとは限らない。
だからこそ、ベルカで会えるだろう人物に、優奈は会おうとしなかった。
「というか、向こうも勘違いするわよ」
「そ、それもそうだね……」
「さて、そうと決まれば、行くぞ!」
最後の支
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ