暁 〜小説投稿サイト〜
働け!船坂・・・。
一話「俺は無職じゃない。」
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・キラークイーンでもついてるんじゃないの。」
いままでの経緯を説明して苦い表情をする本屋。
「まぁ、リア充が爆発したのが不幸中の幸いかな。」
「幸いじゃないわよ!客が爆発していいわきゃないでしょ!」
「どうせずっと立ち読みしてたんだろ?邪魔だし爆発してくれた方がハッピーじゃない。」
本屋はため息を付き、視線を落とした。
「はぁ〜・・・もうなんかアルバイトとしてさえ雇いたくなくなってきたんだけど・・・まぁ、アンタのおかげで最近売上上がってるってとこもあるし・・・。てゆーかさ、なんでアンタ定職に着かないの?今年でいくつよ。」
「あ?なんだよ、いきなり。お母さんみたいな事いいおってからに・・・25だよ。」
俺もめんどくさそぅに返事をしている。
「はぁ!?25!?いいオッサンじゃないのアンタも〜やだわ〜。」
「完全にBBAだなお前。23じゃなかったお前。」
本名は忘れたが、何故か昔から年齢だけは忘れられない俺であった。
「いいのよ。23なんてまだピッチピチよ。ピーチ姫よ。」
「ピチピチってどこ基準でだぁよ。風俗か。」
あそこらへんの世界ならまだ20代後半でも若いはず。
「うるせぇなぁこのバカは・・・。」
しかもこいつ元ヤンですよ。元ヤン。
「あ、そうだこんな話してる場合じゃあないわ。仕事して頂戴。」
「それって楽?楽ならやるけど。」
「黙れ。ぶっ殺すぞ。やれ。」
なんでか俺はいつも力仕事ばかりなんだよね。いやだわー帰りたいなうだわー。
「これ二階まで運んで。全部。」
「全部!?うそだろ、うそだと言ってくれよジェニファー。」
「誰よ。いいから早く!40秒で!」
その腹立たしいことこの上ない言葉でシブシブと動きだす俺。
「重い!こんなのチェホンマンより重い者を持ったことのない俺には無理!ギヴアップなう!」
「チェホンマンの10分の1もないわよ!早く運びなさい!給料払わないよ!」
ッけ。これが本屋のやる仕事かよ。
そう思いつつ階段を上っていく俺だった。


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