暁 〜小説投稿サイト〜
吸血鬼になったエミヤ
041話 学園祭編 まほら武闘会
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
そう決意しつつ、

「愛衣ちゃんはちょっと下がっていて。片付けるから」
「わ、わかりました……」

そして愛衣が下がったのを皮切りに精神集中したシホはというと、一瞬でその場から姿を消したかと思ったら舞台上にはすでに愛衣とシホ以外の選手達はすでに白目を剥いて伸びていた。
その一瞬の出来事によって会場はどよめきとともにシホに注目が集まる事になっていた。
観戦していた千雨はというと、

「(な、なんだ!? あいつもなんか実力者だったのか!?常識者の仲間だと思ったのに……)」

と、裏切られたような心境だったという。

『おおっと!? なんだこの早い幕切れは!? あの少女は一体!? っていうか、エミヤーン。少しは加減しようよー!?』

そんな朝倉の実況など気にせずにシホはそうそうに舞台を出ていくのであった。
舞台を出た後に愛衣に話しかけられて、

「その、シホさん……やっぱりすごい実力ですね」
「まぁ……少し頭に血が昇っていたのもあるね、反省……」

頭を抑えつつこれからどうしようという感じのシホが出来上がっていた。
それで他の舞台も粗方終わったのかトーナメント表が発表される。





Aブロック

一回戦目  佐倉愛衣  vs 村上小太郎

二回戦目  シホ・E・シュバインオーグ  vs クーネル・サンダース

三回戦目  長瀬楓  vs 中村達也

四回戦目  龍宮真名  vs 古菲

 

Bブロック

五回戦目  田中        vs 高音・D・グッドマン

六回戦目  タカミチ・T・高畑 vs ネギ・スプリングフィールド

七回戦目  神楽坂明日菜    vs 桜咲刹那

八回戦目  エヴァンジェリン・A・K・マクダゥエル  vs 山下慶一




そんなトーナメント表を見て、シホは思わず苦い顔になった。
エヴァとやるならまだしもまさかのクーネル……いや、アルとの戦いとなったからだ。
そんな、少しやりにくそうな相手となった事をまだ知らないエヴァはというと、

「ふっ……シホ、貴様とは別の方になったな。これでAブロックは決まったようなものではないか」
「普通ならそう思うよね、普通なら……」
「ど、どうした? その腑抜けたような顔は……?」
「エヴァもそのうち気づくんじゃない……?」

そんなどこか投げやりなシホの言葉にエヴァは頭を悩ます事になるが、翌日には気づくだろうとシホは思いつつ、

「(超さん……この大会の不安要素同士をぶつけてきたわね。やり手だね)」

と感じ取っていた。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ