041話 学園祭編 まほら武闘会
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のかアスナとかも参加するとかいう始末でシホはまだ士郎達の憧れの視線が自身に注がれているのを無視できないために、
「はぁー……わかったわよ。出ればいいんでしょ出れば……」
大量にでかいため息を吐きながら、いつもの片頭痛が起きたかのように頭を抑えながらだるそうげにそう答えたシホであった。
「シホさんも出るんですか!?」
「そんな話になってしまったようでして……ネギ先生、もしもの時はお覚悟を」
「ひ、ひえー……」
それであの弟子入りテストの時を思い出したのかシホの胸を貫いた方の手が微妙に震えているネギである。
だが、そんな弱気なネギの心境のところで、超が追加でとある情報を与えた。
曰く、――――25年前のこの大会の優勝者は『ナギ・スプリングフィールド』と名乗る10歳の子供だと。
それを聞いたとたんにネギの表情が一気に引き締まった。
その変化を見て、
(やはり、父の名が出ると表情が変わるのね。ネギ先生……)
そんな事を思うシホの姿があり、それならと思い、
「では、ネギ先生。先ほども言いましたがもしもの時はお願いしますね」
「はい! あの時より鍛えた僕を見せます!」
先ほどまでの弱気な反応などすでになく、戦うものの顔になっていたためにシホも幾分やる気になっていた。
そしてそのまま会場の中へと入っていくシホ達。
応援席では士郎達とタマモが一緒にいて、
「シホ姉ちゃん! 頑張れー!」
「シホお姉ちゃん、頑張ってー!」
「シホ様、応援しておりますね!」
と、すでに観戦する気満々だったためにシホはやんわりと手を振りながら応えていた。
ふと、視線を会場一体に向けて見れば、ネギが参戦しているグループの中にフード姿のアルの姿を確認できたシホはというと、
(アルもなにやらモノ用みたいね……波乱に満ちているわねこの大会。まるで小同窓会みたいで……)
そしてすでに予選は始まっているようであちこちで戦闘が開始されている。
そんな中でシホのグループにはなぜか愛衣の姿があったために、
「愛衣ちゃんもこの大会に何か用があるの……?」
「はい。超さんの監視も含めて出場しています。それより……シホさん、その……その仮装のまま出ていますと可愛いですけど、冗談でもある意味怖いですよ?」
「あっ……」
そういえばとシホもそこでやっと気づく。
自身の衣装は可愛い吸血鬼の仮装のままだったのだ。
朝倉もそこは外さないかったのかタイミング悪く、
『そしてなぜか可愛い吸血鬼の衣装の女の子が紛れ込んでいる!違う舞台のゴシック衣装の少女とともこの子の詳細はいかほどに!?』
と、すでに会場を盛り上げていたために、
「…………朝倉、あとで絞める」
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