041話 学園祭編 まほら武闘会
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タマモはそれでもう事情はなんとなく察したのか、これ以上は触れない様にすることにした。
触らぬ神に祟りなし、藪をつついたら痛い目を見る。
そして、一千万という賞金を前に各々が騒ぎ出している中で、シホはエヴァと話し合っていた。
「つまらん児戯だが、シホ、貴様はどうするのだ? お前としてもこの大会の根底を知りたいところなのだろう?」
「そうねぇ……でも、私が出てもバランスブレイカーのような気がしているから見学でもいいかなって思っているけど……」
それで視線を切嗣達に向けて、エヴァも視線の先にすぐに気づいたのか一瞬ではあるが驚きの表情をしたが、すぐに納得したのか、
「…………なるほど。この世界でのシホの家族共か。なかなかに面白い光景ではないか」
「まぁ、変な神の悪戯には感謝しかない出会いなんだけどね」
「ふむ……。そしてあの小僧どもにはかっこ悪いところは見せられないというところか」
「そんな感じ。予選でもカッコいいところとかは見せておきたいけど、本選ではどうしようかって感じで……」
それで悩むシホ。
シホの言う通り、バランスブレイカー……言いえて妙である。
エヴァのように力を封印されていないから尚更に。
「ま、精々悩め。そんなに時間もないだろうがな」
見れば会場には超の姿があり、説明時に呪文の詠唱は禁止などと結構すれすれな事を宣っていた。
「あんなことを言ってるんだから怪しさ全開だし、超さん」
「そうだな。まぁ、私には知った事ではない話だがな。バレるならバレるで結構。環境が変わればその世界で適応していけばよい事だしな」
「その意見には半分同意するけど、でもまだこの世界には魔法がバレるのは時期尚早だと思うし……」
「そうだが……適当にすごしていればおのずと変わっていくものだぞ?」
そんな会話をしていると、ネギもエヴァの姿を確認したのか、
「ふふふ……私の事を忘れているんじゃないか? ん、ぼーや」
「ま、師匠ッ!?」
そして内容的にデートのような会話が成されている。
私に負ければ最終日は付き合ってもらうとかなんとか。
「お、そうだ。こういう場では私の従者であるシホも参加させないといかんな!」
「ちょ……まだ出るとは……」
シホがまだ出るか決めていないが、そこで追い打ちの様にタカミチが現れて、
「ネギ君達に……それにシホ姉さんも出るのなら僕も出ようかな?」
「タカミチ……本気?」
「そのつもりだけど……運よく当たったらシホ姉さんに僕の集大成を見せたいし」
「こんな本気も出せない大会でー……?」
「そこはほら。臨機応変にしないとね」
「言うようになったわね、タカミチ」
シホとタカミチのそんな会話に引きずられた
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