暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-C侵撃のT.C.〜3rd wave〜
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服を着用した隊員たちが巡回してるのを見る。全地上本部の本部でもあるミッド地上本部全体がピリピリしてるのよね。あたしやシグナム達が所属してる首都防衛隊が今、“T.C.”の襲撃に備えて最大警戒中っていうから仕方がないけど。
「あんま気にしたくないんだけど、ルシル達でも1年以上かかっても潰せないT.C.を相手に、あたしら魔導師は勝てんのかな・・・?」
アギトが不安そうに漏らした。シャルたち特騎隊が“T.C.”の本格的な逮捕に踏み出したのは、すでに解散したはやて率いる特務六課とフッケバイン一家の戦いが始まる前だった。初めの頃はシャル達がささっと事件を解決させて、特務六課と協同でフッケバイン一家の逮捕に動くと思ってたのよね。それがまさか、こうも“T.C.”壊滅が長引くなんて誰も思いもしなかったわよ。
「とりあえずあたしやシグナム、あと応援の教会騎士団には、シャルやルシル、それにセレスの神秘魔力が内包されたカートリッジが回されたし、召喚者のアーサーの転生者だっけ? そいつのことだけを集中すればなんとかなるんじゃない?」
“T.C.”の幹部はどうやら魔術が当たり前だった時代、シャルの前世やルシルのオリジナルが生きてた頃の魔術師、その生まれ変わりばかりらしい。そんな幹部はシャル達が真っ向から戦っても決着が付かない強さらしいけど、召喚者に関しては神秘カートリッジを使うあたし達でも勝てるって、シャルからメールが来たわ。
「魔力を吸収する猫たちは他の隊員たちに任せ、神秘カートリッジを扱う我々が召喚者を討てば勝利だ。だからそう不安になるなアギト」
「うーん、まぁそうなんだろうけどさ。なーんか嫌な予感つうかさ、良くないことが起きそうっつうかさ・・・」
「アギト。そういうのはフラグが立つっていうのよ。あまりそういう後ろ向きな発言は控えた方がいいわよ」
よく漫画やゲームなんかで見るフラグ。この戦いが終わったら結婚するとか、後で必ず合流するからとか、敵を倒した後のやったか?とかね。まぁ現実にはそんなフラグっぽいことを言っても何も起きなかったり、言わなくてもアウトなことが起きたりするんだし、そこまで気にすることじゃないけど。
「何やら楽しそうなお話をしていますね。少しご一緒させてもらってもいいでしょうか?」
「お疲れ様です、騎士シグナム、アリサさん」
「トリシュ」
「アンジェリエ」
声を掛けてきたのは今や教会騎士団最強の精鋭部隊、銀薔薇騎士隊ズィルバーン・ローゼのパラディンとなった弓騎士のトリシュタンと、打撃騎士のアンジェリエの2人だった。騎士団からトリシュとアンジェを始めとした騎士が20名ほど応援に来てくれたわ。
トリシュとアンジェとも「お疲れ様」って労い合って、あたしはアギトが嫌な予感がするって言いだして、そ
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