暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
尾行〜
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
話しやすいし、お前も多分、意気投合すると思うぜ」

「ふーん。そういや、アスナはどうしたんだ?」


咲といたり、キリトといるとアスナと話す機会も多くなり、普通に名前を呼ぶようになった。

「いんや、今日は攻略に行くって」

「珍しいな、着いてかないのか?」

「・・・俺、“漆黒”だの“死神”だの“死霊使い”だの言われてるから、あちらさんに嫌われてるんだよ。つってもアスナと団長さんは事情を知ってるから、ただ単にKoBのメンバーといると空気が重くて重くて・・・」

「なるほどなぁ」

「そっちこそ、アホ兄貴はどうしたんだ?」

・・・何か知らんが咲はキリトが嫌いだなぁ。


「そういや・・・特に聞いてないな。俺はお前と違って常に一緒にいないし・・・」

「・・・あっ、そ」

そんな感じでやって来たのはリンダースだ。ここはそこそこのどかだ。

「へぇ、こんな場所が有ったんだ」

「まあな。わりと緑も多いし、結婚いい所だ・・・おっと」

咲が立ち止まる。

「ここさ」

“リズベット武具店”・・・そう書かれていた。


「リズー?」


「いらっしゃいませ」

「あれ?」


咲が首を傾げる。

「あれが友達?」

「いや、NPCだろどう見ても」

咲は頭を掻く。

「・・・っかしーな。約束はしたからな・・・」

「すっぽかされたとか?」


「リズはそんなことしないよ。・・・っと?」

咲がメニューを開き、何かを見る。

「何々・・・『ごめん!ちょっと用事が出来ちゃって・・・早く帰ると思うけど、ゆっくりしてくれていいから』・・・用事?」

「鍛冶屋なんだし、素材集めじゃね?」

「んー・・・リパル、リズの位置は?」

『今は・・・55層にいるッス』

「・・・そこって何かアイテムあったっけ」

俺が聞くと、咲は指を顎に当てる。

「・・・一応、クエストが一つ。ただ、攻略方が見つからなくて・・・って待てよ?リズのレベルじゃ一人で言ったとは・・・あれ?昨日ここにもう一本剣があったような・・・売れたのか?・・・うむむ・・・」


しばらく咲は唸ったあと・・・

「よし、追い掛けてみよう」

突拍子もないことを言い出した。

「はぁ!?」

「リズ一人だったら心配だし、変な野郎がいても心配だ。と言うわけで付き合え」

「・・・はいはい」

まったく・・・俺達は転移門に向かって歩いた・・・


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ