尾行〜
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話しやすいし、お前も多分、意気投合すると思うぜ」
「ふーん。そういや、アスナはどうしたんだ?」
咲といたり、キリトといるとアスナと話す機会も多くなり、普通に名前を呼ぶようになった。
「いんや、今日は攻略に行くって」
「珍しいな、着いてかないのか?」
「・・・俺、“漆黒”だの“死神”だの“死霊使い”だの言われてるから、あちらさんに嫌われてるんだよ。つってもアスナと団長さんは事情を知ってるから、ただ単にKoBのメンバーといると空気が重くて重くて・・・」
「なるほどなぁ」
「そっちこそ、アホ兄貴はどうしたんだ?」
・・・何か知らんが咲はキリトが嫌いだなぁ。
「そういや・・・特に聞いてないな。俺はお前と違って常に一緒にいないし・・・」
「・・・あっ、そ」
そんな感じでやって来たのはリンダースだ。ここはそこそこのどかだ。
「へぇ、こんな場所が有ったんだ」
「まあな。わりと緑も多いし、結婚いい所だ・・・おっと」
咲が立ち止まる。
「ここさ」
“リズベット武具店”・・・そう書かれていた。
「リズー?」
「いらっしゃいませ」
「あれ?」
咲が首を傾げる。
「あれが友達?」
「いや、NPCだろどう見ても」
咲は頭を掻く。
「・・・っかしーな。約束はしたからな・・・」
「すっぽかされたとか?」
「リズはそんなことしないよ。・・・っと?」
咲がメニューを開き、何かを見る。
「何々・・・『ごめん!ちょっと用事が出来ちゃって・・・早く帰ると思うけど、ゆっくりしてくれていいから』・・・用事?」
「鍛冶屋なんだし、素材集めじゃね?」
「んー・・・リパル、リズの位置は?」
『今は・・・55層にいるッス』
「・・・そこって何かアイテムあったっけ」
俺が聞くと、咲は指を顎に当てる。
「・・・一応、クエストが一つ。ただ、攻略方が見つからなくて・・・って待てよ?リズのレベルじゃ一人で言ったとは・・・あれ?昨日ここにもう一本剣があったような・・・売れたのか?・・・うむむ・・・」
しばらく咲は唸ったあと・・・
「よし、追い掛けてみよう」
突拍子もないことを言い出した。
「はぁ!?」
「リズ一人だったら心配だし、変な野郎がいても心配だ。と言うわけで付き合え」
「・・・はいはい」
まったく・・・俺達は転移門に向かって歩いた・・・
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