尾行〜
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そう、約束とは方天画戟の整備で、要するに予約していたのだ。
「最近、収入が安定してるって?」
「最初に比べればね。常連さんも増えたし・・・」
「ま、いきなり美少女が店オープンしたら人気になるよな」
「はいはい、お世辞をどうも」
俺とリズは笑いながら談笑する。
「はい、完了」
「どーも」
リズから方天画戟を受け取り、お金を渡す。
『〜〜〜♪』
リパルは嬉しそうに鼻唄を歌う。・・・鼻ないけど。
「そうだ、リズ」
「なに?」
「今度友達連れてきていい?そいつ、やたら武器使うんで整備代が高くなるんだと」
「うーん・・・んじゃ、明日連れてきなさいよ。そいつの武器は?」
「刀と曲刀」
「・・・スキル上げ面倒じゃない?」
まあ、曲刀とカタナを同時に上げる奴は少ないとは思うが・・・
「ま、いいや。あ、何だったら用事ないなら明日飯でも食いに行くか?」
「へぇ、あんたから言い出すなんて珍しいじゃない」
「たまにはね。俺の場合、ここの整備代と結晶アイテム分の資金があれば事足りるし」
「それじゃあ考えときますか」
「うん、そうしといて。・・・と、何か片手剣でいいのないかな?」
そう言えば詠がそろそろ武器を変えたいと言っていたのを思い出した。
「じゃあ、これは?」
リズが一本の持ち手と柄が緑色の片手剣を渡してくる。
「一応、ウチの片手剣の中じゃ最高よ」
俺は何回か振ってみる。
「軽いし使いいやすいな。・・・でも、お高いんでしょう?」
俺がニヤリと笑うとリズもニヤリと笑う。
「じゃあ・・・ご飯奢りなら三割引にしてあげましょうか」
「買った!」
「売った!」
取りあえずお金を支払い、剣をストレージに仕舞う。
「毎度あり〜♪」
「そんじゃ、今日は帰るよ。また明日」
そうして、俺は家に帰ってくる。
「ただいま」
「お帰り」
詠はパンと目玉焼きをテーブルに置く。
「ほら、朝ごはん食べてないでしょ?」
「お、サンキュー」
俺は食事を取る。
「なんか悪いわね。こんなのしか用意出来なくて・・・」
「いやいや、充分充分」
シンプルイズベスト。普通に美味いのでOK。
『まるで夫婦みたいッスね』
「夫・・・っ!?」
詠の顔が一瞬で真っ赤になる。
「ななな、何言ってるのよ!?ふ、ふふ、夫婦!?咲と!?・・・そそそそ・・・」
「(可愛い・・・)・・・じゃなくて!おいコラ、リパル!地雷を踏み抜くな!」
『す、すみませんッス!』
「ほら、詠も落ち着けよ、な?」
「あ
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